
中央社会保険医療協議会(中医協)は10月7日、武田薬品工業のナルコレプシー治療薬「オーゼイフル錠」、インスメッドの非嚢胞性線維症性気管支拡張症治療薬「ブリヌスプリ錠」、グラクソ・スミスクラインのB型肝炎治療薬「ヒブサーゴ皮下注」など新薬11成分14品目の薬価収載を了承した。収載は14日付。
ブリヌスプリ、ピーク時販売予測490億円…オーゼイフルは70億円
「オーゼイフル錠」(一般名・オベポレクストン)は、ナルコレプシータイプ1を適応症とするオレキシン2受容体作動薬。薬価は原価算定方式で算定され、0.5mg1錠2万2773.30円、1mg1錠2万2792.50円、2mg1錠2万2838.80円。有用性加算I(40%)、市場性加算I(10%)、先駆加算(同)がついたが、原価の開示度により加算係数はゼロとなり、価格の上乗せは行われなかった。ピーク時に年間投与患者数423人、年間販売金額70.4億円を見込む。
「ブリヌスプリ錠」(ブレンソカチブ水和物)はDPP1阻害薬。原価計算方式で算定された薬価は25mg1錠2万4695.70円となった。有用性加算I(45%)と小児加算(5%)がついたが、加算係数はゼロとなった。ピーク時の販売予測は490億円。
「ヒブサーゴ皮下注」(ベピロビルセンナトリウム)はB型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス薬で、適応は「B型肝炎ウイルス持続感染における機能的治癒」。薬価は原価算定方式で算定され、150mg1mL1筒18万3015円となった。有用性加算I(50%)と先駆加算(10%)がついたものの、加算係数はゼロだった。ピーク時に398億円の販売を予測している。
リズムファーマにとって日本で販売する初の製品となる後天性視床下部性肥満治療薬「イムシブリー皮下注」(セトメラノチド酢酸塩)も収載される。薬価は原価計算方式で算定され、10mg1mL1瓶34万9863円となった。有用性加算II(10%)や迅速導入加算(5%)など4つの補正加算が付いたが、加算係数はゼロ。ピーク時に281億円を見込んでいる。
5成分が100億円超の販売予測
これら3成分のほか、ノバルティスファーマの特発性の慢性蕁麻疹治療薬「ラプシド錠」(レミブルチニブ)とアストラゼネカの気管支喘息治療薬「ビレーズトリ14.4エアロスフィア」(ブデソニド/グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物)の2成分がピーク時に100億円を超える販売を予想している。ラプシドはBTK阻害薬。35%の有用性加算Iがついたが加算係数はゼロだった。ビレーズトリ14.4は、COPD治療薬として承認されている既存製剤との規格間調整で薬価算定された。
昨年12月の承認後、収載の見送りが続いていた日本イーライリリーの乳がん治療薬「イムルリオ錠」(イムルネストラントトシル酸塩)も収載される。薬価はアストラゼネカの「トルカプ錠」を比較薬とする類似薬効比較方式で算定。外国平均価格調整による引き上げが行われ、200mg1錠2万7551.80円となった。

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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