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GSK、投資家はパイプラインとワクチン不振に懸念…予想上回る業績も株価下落

更新日

ロイター通信

[ロイター]英グラクソ・スミスクライン(GSK)の2026年7~9月期業績は売り上げ、利益ともに予想を上回ったが、株価は下落した。開発パイプラインへの懸念と帯状疱疹ワクチン「シングリックス」をはじめとするワクチン事業の不振に市場の関心が集まったためだ。

 

株価一時7.3%下落

同社のロンドン上場株式は一時7.3%急落し、10月28日14時30分時点(グリニッジ標準時)で約4%安となった。下落幅は今年4月以降最大。1月にルーク・マイルズ氏がCEO(最高経営責任者)に就任してからの上昇分をほぼ帳消しにした。

 

マイルズ氏は同社の抜本的な戦略見直しを進めている。7月には、開発の原資となるキャッシュの創出とパテントクリフへの備えに向け、19億ポンド(25億ドル)のコスト削減計画を発表した。

 

しかし、投資家はまだ納得しておらず、成長の源泉に懸念を抱いている。現在の市場予測では、同社の2031年の売上高は366億4000万ポンドとされているが、これはGSK自身が掲げる400億ポンド以上という目標を大きく下回っている。

 

バーソ・インベストメント・マネジメントのアナリスト、ジェームズ・ユージーン氏は「コスト管理の進展はおおむね好意的に受け止められているだろう。しかし、業績の上振れは事業そのもののモメンタムというより、コスト計上のタイミングによるものであることを示唆している」と指摘。「パイプラインへの信頼は、どちらかというと中期的な懸念事項だ」と話す。

 

マイルズCEOは決算発表後、同社は「非常に長期的な戦略」を立てており、事業の運営と実行力、研究開発に加速に引き続き注力していくと強調。記者団に「われわれは一歩ずつ着実に、粛々と仕事をするだけだ」と語った。

 

パイプラインに焦点、目標は維持

GSKの7~9月期業績は、HIV、呼吸器疾患、がん向けのスペシャリティ医薬品の売上高が15%増加し、上振れを牽引した。一方、新製品の喘息治療薬「エキシデンサー」とワクチン事業の売上高は予想に届かなかった。

 

同社は12月期通期の業績見通しを据え置いたが、研究開発費の増加は売上高の成長を上回る見込みだという。スペシャリティ医薬品とワクチンを中心に年内に22件の後期臨床試験を始める計画で、このうち18件はすでに進行中だ。

 

同社は、28年から30年にかけて特許切れを迎える大型HIV薬ドルテグラビル(一般名)への依存度を下げようとしており、アナリストや投資家が注目する「アプレチュード」のような長時間作用型の後継薬の開発を進めている。

 

GSKは26年の売上高成長率を予想レンジ(3~5%)の半分以上、コアベースの1株当たり純利益の成長率を予想レンジ(7~9%)の半分以下と見込んでいる。

 

リストラ含む事業再構築が進行中

GSKは、長期的に大きな収益源となることを期待するがん事業の再構築の一環として、人員削減を含む施策で新薬開発への投資資金を確保する方針を示している。10月14日にはベルギーで最大1217人の従業員を削減する計画を明らかにした。

 

GSKはリストラ計画の詳細をほとんど明らかにしていないが、マイルズ氏は計画よりも「やや前倒しで進んでいる」と説明した。7~9月期決算にはリストラに関連して3億2800万ポンドの費用を計上した。

 

同社の7~9月期の1株あたりコア純利益は54.6ペンス、売上高は88億9000万ポンド。アナリスト予想の50.4ペンス、88億4000万ポンドをいずれも上回った。

 

※1ドル=0.7527ポンド

 

(取材:Pushkala Aripaka/Sri Hari N S/Bhanvi Satija、編集:Sherry Jacob-Phillips/Barbara Lewis/Adam Jourdan/Keith Weir、翻訳:AnswersNews)

 

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