
製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが、領域ごとに毎月レポートします。
求人件数は全体的に減少
2026年10月の製薬業界の中途採用の求人件数は、全体的に前月から減少しました。ただ、企業の採用意欲は製造職やメディカルを中心に堅調です。

[研究]早期退職者狙った募集一巡
研究職の今月の転職市場は「雨」。早期退職者をターゲットに活発に行われていた募集が一巡し、求人件数は落ち込んでいます。新薬メーカーによる募集はニッチな経験を求める求人が多く、バイオベンチャーもAI活用などピンポイントの求人がほとんど。今年いっぱいマーケットは厳しい状況が続くかもしれません。
(研究職解説・藤本哲平)
[開発職]PVの募集が活発
開発職の今月の転職市場は「曇り時々晴れ」。CS/CL(クリニカルサイエンス/クリニカルリード)やPL/PM(プロジェクトリード/プロジェクトマネージャー)といったクリニカル関連職は、新たな製品開発に向けた募集が堅調です。
CRA(モニター)は、採用枠は限られつつあるものの、複数のメーカーが募集を継続しています。年末にかけて求人件数は少なくなっていくと予想されますので、CROからメーカーへの転籍を目指す場合は早めの行動が大切です。一方、PV(ファーマコビジランス)は未経験者層からリーダー層まで活発に募集が行われています。
(開発職解説・盛喜文也)
[製造]求人数減少も市場は堅調
製造職の今月の転職市場は「晴れ」。求人件数こそ前月から減少しましたが、採用が順調に進んで新たなポジションの募集を開始する企業もあり、市場は堅調に推移しています。この先、夏ごろにあった、複数職種で一気に新規の募集が始まるといったケースは、年度末にかけて少なくなりますが、人材の流動性は高い状況が続きそうです。
(製造職解説・田尻将之)
[MR]来年1~2月入社に向けた求人も
MRの今月の転職市場は「晴れ」。求人件数は前月から横ばいですが、採用枠の大きな募集も続いており、スポットの募集も堅調です。足元では来年1~2月入社に向けた求人も出ていますし、年末にかけて選択肢が豊富な状況が続きそうです。
(MR解説・芝間広大)
[メディカル]オフィスメディカル中心に採用活発
メディカルの今月の転職市場は「晴れ」。メディカルアフェアーズはもちろん、オフィスメディカル全般で複数の新規募集が出ています。MSLも前月比で求人件数は減っているものの、例年に比べて遜色ない水準で、引き続き市場は活発です。
[コマーシャル]企業の動向は二極化
コマーシャルの今月の転職市場は「晴れ」。パイプラインやビジネスの進展に合わせ、本社コマーシャル関連ポジションの募集が活発です。一方、採用活動に落ち着きの見られる企業も出てきており、転職市場は二極化している印象です。
(メディカル/コマーシャル解説・盛喜文也)
※※※
10月に入り、組織の体制変更や社内異動など、環境変化があった方も少なくないと思います。転職市場にもこうした変化を踏まえたスポットの募集などが出てくる時期。転職を考える場合は、こまめな情報収集が欠かせません。
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