
IQVIAは8月18日、2026年4~6月の国内医療用医薬品市場が前年同期比3.7%増の2兆9868億円だったと発表した。抗がん剤や糖尿病治療薬などが伸びた。製品別ではMSDのがん免疫療法薬「キイトルーダ」が586億円でトップ。2位は日本イーライリリーと田辺ファーマの糖尿病治療薬「マンジャロ」で、四半期ベースで初めて500億円を突破した。
5四半期連続のプラス
市場のプラス成長は25年4~6月以降、5四半期連続。昨年の4~6月は2.3%増だった。
市場の内訳を見ると、病院(病床数100床以上)が1兆4642億円(前年同期比4.8%増)、開業医(病床数100床未満)が5003億円(1.5%増)、薬局その他が1兆223億円(3.2%増)。病院市場ではがんやアルツハイマー病の新薬が拡大し、開業医市場ではワクチンや骨粗鬆症治療薬が伸びた。薬局その他市場では、糖尿病治療薬、免疫抑制剤、抗がん剤、皮膚科用剤などが成長を牽引した。
薬効別では「抗腫瘍剤」が8.8%増の5815億円でトップ。2位はGLP-1受容体作動薬が拡大した「糖尿病治療剤」(2174億円、4.0%増)、3位は「免疫抑制剤」(1719億円、2.4%増)だった。
上位10薬効で伸びが最も大きかったのは、22.9%増の「その他の中枢神経系用剤」。アルツハイマー病の新薬などが伸びた。治療ガイドラインの改訂を背景に骨粗鬆症治療薬「イベニティ」が売り上げを増やした「その他の骨格筋用剤」も2桁成長となった。

製品トップはキイトルーダ
製品別ではキイトルーダが4.9%増の586億円でトップ。2月に特例拡大再算定(現・持続可能性特例価格調整)で薬価が引き下げられたものの、HER2陽性胃がんなどへの適応拡大を背景に成長を続けた。
2位は126.2%増の506億円を売り上げたマンジャロで、3位はサノフィとリジェネロン・ジャパンの抗IL-4/13受容体抗体「デュピクセント」(374億円、17.4%増)だった。
アストラゼネカのがん免疫療法薬「イミフィンジ」も16.9%増と2桁成長で、日本ベーリンガーインゲルハイムのSGLT2阻害薬「ジャディアンス」も9.5%増と高い伸びとなった。一方、4月の薬価改定で特例価格調整による薬価引き下げを受けた第一三共の抗凝固薬「リクシアナ」は11.5%減と落ち込んだ。

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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