
中央社会保険医療協議会(中医協)は8月5日、オンコリスバイオファーマの腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン注」を再生医療等製品として薬価収載することを了承した。収載は13日。サノフィの免疫性血小板減少症治療薬「ウェイリズ錠」など新薬10成分13品目も同日付の収載が了承された。
テロメライシン、ピーク時22億円の販売予測
「テロメライシン注」(一般名・スラタデノツレブ)は、根治切除および化学放射線療法の適応とならない食道がんを対象とする腫瘍溶解ウイルスで、6月8日に承認された。薬価は第一三共の「デリタクト」を比較薬とする類似薬効比較方式で算定。有用性加算II(10%)、市場性加算I(同)、先駆加算(同)がつき、薬価は2mL1瓶310万2489円となった。1クールあたりでは930万7467円となる。ピーク時の年間投与患者数は241人、販売金額は22億円と予測している。

ウェイリズに35%の有用性加算I
サノフィの「ウェイリズ錠」(リルザブルチニブ)は持続性および慢性免疫性血小板減少症に対する初のBTK阻害薬。薬価はキッセイ薬品工業の「タバリス」を比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定され、有用性加算I(35%)と市場性加算I(10%)がついた結果、400mg1錠6168.30円となった。ピーク時に89億円の販売を見込む。
このほか、13日付で収載される新薬は
▽月経困難症治療薬「マルシロン配合錠」(デソゲストレル/エチニルエストラジオール)=オルガノン
▽活性化PI3Kδ症候群治療薬「ジョエンジャ錠」(レニオリシブリン酸塩)=オーファンパシフィック
▽大量化学療法後の神経芽腫治療薬「イソトレックスカプセル」(イソトレチノイン)=サンファーマ
▽全身型若年性特発性関節炎・成人発症スチル病治療薬「キネレット皮下注」(アナキンラ)=Swedish Orphan Biovitrum Japan
▽多発性骨髄腫治療薬「サークリサ皮下注」(イサツキシマブ)=サノフィ
▽緑内障・高眼圧症治療薬「ロープレッサ点眼液」(ネタルスジルメシル酸塩)=参天製薬
など。
ジョエンジャ錠は、活性化PI3Kδ症候群の適応を持つ初の治療薬であることなどが評価され、40%の有用性加算Iがついたが、原価の開示度による加算係数がゼロとなり、価格の上乗せは行われなかった。
サークリサ皮下注、224億円の販売予測
すでに点滴静注製剤が販売されているサークリサには皮下注製剤が収載される。利便性の向上が認められ、5%の有用性加算IIがついた。ピーク時に224億円の販売を予測している。
レコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパンのホモ接合体家族性高コレステロール血症治療薬「ジャクスタピッドカプセル」、サノフィのゴーシェ病治療薬「サデルガカプセル」、塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ錠」には小児適応向けの剤形が収載される。
13日付で収載されるすべての新薬と再生医療等製品が革新的新薬薬価維持制度の対象。マルシロン配合錠とサークリサ皮下注は費用対効果評価の対象となる。

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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