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キッセイ、3月期業績予想を上方修正…営業・経常赤字改善/マルホ、米社と尋常性疣贅治療薬のライセンス契約 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年11月4日)

更新日

AnswersNews編集部

 

キッセイ、3月期業績予想を上方修正…営業・経常赤字改善

キッセイ薬品工業は11月4日、2026年3月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は、▽売上高955億円(従来予想比40億円増)▽営業利益26億円の赤字(14億円増)▽経常利益11億円の赤字(15億円増)▽純利益127億円(4億円増)――。製品の販売が好調で、営業利益と経常利益の赤字は従来予想から改善する。

 

マルホ、米社と尋常性疣贅治療薬のライセンス契約

マルホは11月4日、米Nielsen BioSciencesと、同社が開発中の尋常性疣贅治療薬カンジダアルビカンス抽出物について、アジアを対象としたライセンス契約を結んだと発表した。マルホは中国、香港、マカオ、韓国、台湾、ASEAN10カ国で開発・販売を行うための独占的実施権を取得。一時金と開発・販売の進捗に応じたマイルストン、売り上げに応じたロイヤリティを支払う。両社は2023年に日本での販売に関するライセンス契約を結んでおり、Nielsenが日本での開発を進めている。尋常性疣贅は皮膚にHPVが感染することで生じる良性腫瘍。

 

ムンディファーマ、麻酔・鎮静薬「アネレム」新規格発売

ムンディファーマは11月4日、全身麻酔・鎮静薬「アネレム静注用」(一般名・レミマゾラムベシル酸塩)の20mg製剤を発売したと発表した。適応は2020年から販売されている50mg製剤と同じ「全身麻酔の導入および維持」と「消化器内視鏡診療時の鎮静」。薬価は20mg1瓶1540円。ピーク時に44億円の販売を見込む。

 

Mediiとヴィアトリス、シスチン症早期診断で共同プロジェクト

Medii(東京都新宿区)は11月4日、ヴィアトリス製薬と連携し、シスチン症の早期診断と適切な治療を目指す取り組みを始めたと発表した。Mediiの医師向け専門医相談サービス「Medii Eコンサル」に専門医チームを立ち上げ、全国の医師が専門医に相談できる体制を構築。医師向け啓発サイトも作成した。シスチン症は、シスチンが体内の細胞に蓄積することで腎臓や目など全身の臓器に障害をきたす希少疾患。国立国際医療研究センターの調査によると、国内患者数は2023年9月時点で17人と極めて少ない。

 

ティムス、北大から新規化合物導入

ティムスは11月4日、北海道大と、同大保有の新規化合物の知的財産権に関する全世界での独占的実施許諾契約を結んだと発表した。化合物は生体物質レゾルビンの新規安定化体。開発対象として複数の疾患を検討しているが、現時点では明らかにしていない。レゾルビンは、これまで薬理効果に関する多くの研究が報告されているが、体内での安定性が低いため医薬品としての開発は進んでこなかった。

 

決算

持田製薬(2025年4~9月期)

▽売上高549億8500万円(前年同期比7.6%増)▽営業利益49億6700万円(31.0%増)▽経常利益51億7900万円(27.0%増)▽純利益38億5600万円(36.5%増)――。潰瘍性大腸炎治療薬「リアルダ」が前年同期比7%増の80億円を売り上げたほか、慢性便秘症治療薬「グーフィス」(44億円、8%増)、同「モビコール」(35億円、11%増)などが売り上げを伸ばした。26年3月期の業績予想は、従来の売上高1105億円(前期比5.1%増)、営業利益70億円(13.9%減)を据え置いた。

 

キッセイ薬品工業(2025年4~9月期)

▽売上高458億3100万円(前年同期比7.9%増)▽営業利益68億3700万円の赤字(前年同期は17億8100万円)▽経常利益56億2200万円の赤字(22億3700万円)▽純利益77億8400万円(48.3%増)――。過活動膀胱治療薬「ベオーバ」(102億円、16.3%増)、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオス」(56億円、32.7%増)などが売り上げを伸ばしたものの、売上原価率の上昇や研究開発費の増加により営業利益と経常利益は赤字。投資有価証券売却益を特別利益に計上したことで純利益は大幅に増えた。26年3月期の業績予想は売上高955億円(従来予想比40億円増)、営業利益26億円の赤字(14億円増)に上方修正。好調な製品販売を反映した。

 

あすか製薬ホールディングス(2025年4~9月期)

▽売上高352億5300万円(前年同期比8.9%増)▽営業利益26億4900万円(20.8%減)▽経常利益26億6000万円(19.7%減)▽純利益22億2600万円(13.0%減)――。子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「レルミナ」(57億円、5.2%増)や月経困難症治療薬「ドロエチ」(41億円、14.5%増)などの販売が好調だった一方、研究開発費の増加が利益を圧迫した。26年3月期の業績予想は、▽売上高710億円(従来予想比40億円減)▽営業利益60億円(8億円減)▽経常利益60億円(8億円減)▽純利益50億円(2億円減)――に下方修正。ベトナム子会社の一部売り上げの計上方法を変更したことで売上高予想は従来予想を下回り、研究開発費の増加が利益を押し下げる。

 

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