
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は12月13日、エーザイのアルツハイマー病治療薬「レケンビ点滴静注」(一般名・レカネマブ)と塩野義製薬の抗菌薬「フェトロージャ点滴静注用」(セフィデロコルトシル酸塩硫酸塩水和物)の薬価収載を了承した。レカネマブは発売9年度目(2031年度)のピーク時に薬価ベースで986億円の販売を見込む。収載は20日付。
レケンビ 年間の薬剤費は約298万円
レケンビをめぐっては、年間の市場規模が1500億円を超える可能性がある高額薬剤に該当するとして、通常の薬価算定手続きに先立って中医協で個別に算定方法を議論。薬価算定は通常のルールに従って行い、費用対効果評価については、有用性系加算を価格調整範囲とする現行制度とは異なる特例的な対応を行うことが決まった。
レケンビの薬価は原価計算方式で算定され、200mg2mL1瓶4万5777円、500mg5mL1瓶11万4443円となった。同薬は体重1kgあたり10mgを2週間に1回投与する薬剤で、体重50kgの場合、年間の薬剤費は約298万円となる。ピーク時の年間投与患者数は3.2万人を見込む。
薬価算定では▽新規作用機序を持つ▽臨床試験で臨床的に意義のある有効性が示され、既存治療で効果不十分な患者群でも効果が認められた▽初めて認知症の進行抑制が認められた薬剤である――ことなどが評価され、有用性加算I(45%)がついた。メーカー側は画期性加算に該当するとして不服意見を出したが、「重度の患者を対象としていない」などとして退けられた。
塩野義の抗菌薬「フェトロージャ」も収載
フェトロージャは新規シデロフォアセファロスポリン系抗生物質製剤。カルバペネム耐性グラム陰性菌による感染症に対する治療薬として11月30日に承認された。同薬は、政府が抗菌薬の収益の一定額を保証する「抗菌薬確保支援事業」の初の対象薬剤に選ばれている。
薬価はMSDの「レカルブリオ配合点滴静注用」を最類似薬とする類似薬効比較方式Iで算定。初のシデロフォアセファロスポリン系抗菌薬であることや、非臨床試験で既存治療薬に非感受性の菌株に対する抗菌効果が示唆されていることなどが評価され、有用性加算I(35%)がついた。薬価は1g1瓶2万203円で、ピーク時に15億円の販売を見込む。

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
あわせて読みたい
オススメの記事
-
武田薬品 大型化期待の乾癬薬ザソシチニブ、米国で申請受理/MSD、経口PCSK9阻害薬エンリシチドを申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2026年9月14日)
-
【2026年版】製薬会社年収ランキング 2022万円のサンバイオが1位…新薬大手トップは1350万円の中外製薬
-
【2026年版】国内製薬会社ランキング―売り上げトップ武田は4.5兆円…2位は大塚HD、アステラスと第一三共は初の2兆円突破
-
製造職、国内大手で採用強化の動き…MRはプライマリー領域で募集活発|製薬業界 今月の転職求人動向レポート(2026年9月)
-
日本創業から31年。パレクセルが顧客に選ばれ続け、働く人を惹き付ける理由【AD】





