
中央社会保険医療協議会(中医協)は8月23日の総会で、新薬7成分10品目の薬価収載を了承した。国内初のアンチセンス核酸医薬となるバイオジェン・ジャパンの脊髄性筋萎縮症治療薬「スピンラザ」(一般名・ヌシネルセンナトリウム)は、12mg5mL1瓶932万424円。最初の1年は5592万円、それ以降は年間2796万円の費用がかかる計算になる。収載は8月30日の予定。
スピンラザの薬価は原価計算方式で算定。▽新規作用機序の薬剤である▽臨床試験で運動機能の有意な改善が認められた▽脊髄性筋萎縮症に対する初の治療薬である▽希少疾病用医薬品に指定されている――などを理由に、営業利益率に35%の加算がついた。米国(1瓶1620万円)やドイツ(同1297万円)の価格は下回った。
同剤の適応は「乳児型脊髄性筋萎縮症」。9月には乳児型以外への脊髄性筋萎縮症への適応拡大が予定されており、今回算定された薬価は乳児型以外も含めた市場規模予測に基づいて算出した。乳児型ではピーク時(発売8年度)に投与患者数294人、売上高97億円を予測。乳児型以外では120人、22億円を見込んでいる。
この日薬価収載が了承されたのはスピンラザのほか、田辺三菱製薬の糖尿病治療薬「カナリア」(テネリグリプチン/カナグリフロジン)や、日本イーライリリーの関節リウマチ治療薬「オルミエント」(バリシチニブ)など。カナリアはDPP-4阻害薬とSGLT-2阻害薬の配合剤で、ピーク時の予測売上高は68億円。オルミエントは国内2剤目のJAK阻害薬で、ピーク時に362億円の売上高を見込む。
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