アステラス、経営戦略担当にサノフィ社長退任の岩屋氏/アクセリード、mRNA CDMO事業を分離 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2026年4月27日)
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AnswersNews編集部

アステラス、経営戦略担当にサノフィ社長退任の岩屋氏
アステラス製薬は4月27日、サノフィの社長を6月30日付で退任する岩屋孝彦氏を経営戦略担当(CStO)に充てる人事を発表した。7月1日付。岩屋氏は1990年に旧厚生省に入省し、2004年にジョンソン・エンド・ジョンソンに入社。19年にサノフィに移り、20年1月に同社社長に就任。21年9月から欧州製薬団体連合会の会長を務めている。アステラスは岩屋氏について「官民双方で培ってきた医療政策や医療用医薬品ビジネスにおける深い知見と、グローバル企業における経営・事業推進力を有している」と評価している。
アクセリード、mRNA CDMO事業を分離
アクセリード(東京都港区)は4月27日、mRNA CDMO事業をグループから分離したと発表した。新設したARCALISホールディングス(同)にmRNA CDMO事業を行うARCALISを同日付で承継した。アクセリードは分離の理由について「事業ドメインや成長ステージが異なる創薬支援事業とmRNA CDMO事業を分離し、それぞれの経営戦略に沿って事業運営を行うほうが、経営の効率性が高まり、より企業価値の向上につながると判断したため」としている。
帝國製薬、キュアディスクから腰椎椎間板ヘルニア治療薬を導入
帝國製薬は4月27日、キュアディスク(甲府市)と、同社が開発を支援してきた腰椎椎間板ヘルニア治療薬「KTP-001」(開発コード)について、国内での開発・製造・販売権に関するライセンス契約を結んだと発表した。同薬はヒトマトリックスメタロプロテアーゼ7を有効成分とするタンパク質製剤。髄核の細胞外基質を分解することで脱出した髄核の退縮を促す。契約に基づき、帝國製薬は同薬の国内開発を進めて申請を行い、承認取得後は独占的に販売する。
ニプロファーマ、デュアルユースの注射剤製造棟が完成
ニプロは4月27日、子会社ニプロファーマの近江工場(滋賀県栗東市)で建設を進めていた注射剤(バイアル)の製造棟が完成したと発表した。感染症の流行時など有事の際、国の要請に応じてワクチンなどへの製造に切り替えるデュアルユースが可能な設備を備える。建設では中外製薬と協業し、品質システムの構築や人材育成などで同社と連携しながらグローバルに製品を供給できる工場を目指す。稼働開始は今年8月を予定。生産能力は年間4770万本。
FRONTEOと東京科学大、AI創薬の研究拠点を開設
FRONTEOと東京科学大は4月27日、同大横浜キャンパス内にAI創薬の産学連携研究拠点を開設したと発表した。FRONTEOがAIを用いた創薬標的分子候補の抽出と作用メカニズムの仮説構築(ドライ研究)を行い、東京科学大が実験検証(ウェット研究)を実施。実験結果をAI解析に還元することで仮説と検証を循環させ、創薬成功確率の向上を目指す。
決算
アステラス製薬(2026年3月期、4月27日発表)
▽売上収益2兆1392億4500万円(前期比11.9%増)▽営業利益3826億3300万円(832.4%増)▽税引前利益3765億8700万円(1105.6%増)▽当期利益2915億3500万円(474.5%増)――。売上収益は初めて2兆円を突破。営業利益も過去最高を更新した。前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の売上収益は9608億円(5.3%増)。抗がん剤「パドセブ」(2212億円、34.8%増)など重点戦略5製品は4803億円(43%増)と好調だった。27年3月期は売上収益2兆2200億円(3.8%増)、営業利益3950億円(3.2%増)を予想。コアベースでは営業利益6200億円(11.6%増)を見込む。






