
海外大手製薬企業の2025年12月期決算のハイライトを、コンパクトなビジュアルを交えてまとめます。随時更新(公開:1月23日、最終更新:2月6日)。
米イーライリリー(2月4日発表)

▽売上高 651億7900万ドル(約10兆2271億円、前期比45%増)
▽純利益 206億4000万ドル(約3兆2388億円、95%増)
糖尿病治療薬「マンジャロ」が229億6500万ドル(99%増)、同一成分の肥満症治療薬「ゼップバウンド」が135億4200万ドル(175%増)と大幅に売り上げを拡大。抗がん剤「ベージニオ」も57億2300万ドル(8%増)と好調だった。26年12月期は売上高800億~830億ドルと大幅な増収を見込む。
米アッヴィ(2月4日発表)

▽売上高 611億6000万ドル(約9兆5927億円、前期比8.6%増)
▽純利益 42億2600万ドル(約6628億円、1.2%減)
主力とする免疫領域の「スキリージ」(175億6200万ドル、49.9%増)と「リンヴォック」(83億400万ドル、39.1%増)が売り上げを拡大した。26年12月期は、調整後希薄化後のEPS(1株あたり純利益)で14.37~14.57ドル(前期は10.00ドル)と増益を予想する。
スイス・ノバルティス(2月4日発表)

▽売上高 545億3200万ドル(約8兆5555億円、前期比8%増)
▽純利益 139億6700万ドル(約2兆1913億円、17%増)
心不全・高血圧症治療薬「エンレスト」の売上高は77億4800万ドル(1%減)でわずかに前年を下回ったものの、乾癬治療薬「コセンティクス」(66億6800万ドル、9%増)や乳がん治療薬「キスカリ」(47億8300万ドル、58%増)、多発性硬化症治療薬「ケシンプタ」(44億2600万ドル、37%増)など主要製品が好調だった。26年12月期は為替変動の影響を除いて1桁台前半の増収を見込む。
英グラクソ・スミスクライン(2月4日発表)

▽売上高 326億6700万ポンド(約6兆9812億円、前期比4%増)
▽純利益 57億1600万ポンド(約1兆2216億円、122%増)
主力のHIV製品の売上高は76億8700万ポンド(8%増)。気管支喘息などの治療薬「ヌーカラ」(20億800万ポンド、13%増)や帯状疱疹ワクチン「シングリックス」(35億5800万ポンド、6%増)なども堅調だった。26年12月期は3~5%の売上高成長を見込む。
米メルク(2月3日発表)

▽売上高 650億1100万ドル(約10兆1500億円、前期比1%増)
▽純利益 182億5400万ドル(約2兆8499億円、7%増)
主力のがん免疫療法薬「キイトルーダ」の売上高は316億8000万ドル(7%増)。肺動脈性肺高血圧症治療薬「WINREVAIR(日本製品名エアウィン)」(14億4300万ドル、244%増)や肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」(7億5900万ドル、682%増)など新製品も伸びた。26年12月期は売上高655億~670億ドルと増収を見込む。
米ファイザー(2月3日発表)

▽売上高 625億7900万ドル(約9兆7703億円、前期比2%減)
▽純利益 77億7100万ドル(約1兆2134億円、3%減)
新型コロナウイルスワクチン・治療薬が落ち込んだが、これを除くと6%の増収。抗凝固薬「エリキュース」(79億6100万ドル、8%増)、心アミロイドーシス治療薬「ビンダケルファミリー」(63億8000万ドル、17%増)、肺炎球菌ワクチン「プレベナーファミリー」(64億9400万ドル、1%増)など主力製品が堅調だった。26年12月期は、売上高595億~625億ドルを見込む。
デンマーク・ノボノルディスク(2月3日発表)

▽売上高 3090億6400万デンマーククローネ(約7兆6530億円、前期比6%増)
▽純利益 1024億3400万デンマーククローネ(約2兆5365億円、1%増)
主力の糖尿病治療薬「オゼンピック」の売上高は1270億8900万デンマーククローネ(6%増)、同一成分の肥満症治療薬「ウゴービ」は791億600万デンマーククローネ(36%増)。競争激化の影響で両剤の伸びは鈍化した。26年12月期は為替変動の影響を除く調整後売上高が5~13%減少すると予想。米国での価格引き下げが響く。
米アムジェン(2月3日発表)

▽売上高 367億5100万ドル(約5兆7385億円、前期比10%増)
▽純利益 77億1100万ドル(約1兆2040億円、89%増)
高コレステロール血症治療薬「レパーサ」(30億1600万ドル、36%増)や骨粗鬆症治療薬「イベニティ」(21億ドル、34%増)などが好調だった。26年12月期の売上高予想は370億~384億ドル。
米リジェネロン(1月30日発表)

▽売上高 143億4300万ドル(約2兆2509億円、前期比1%増)
▽純利益 45億500万ドル(約7070億円、前期比2%増)
眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」の米国販売が落ち込んだものの、アトピー性皮膚炎などの治療薬「デュピクセント」の販売拡大で仏サノフィからの提携収入が前期比30%増の58億8400万ドルと大幅に増加した。
スイス・ロシュ(1月29日発表)

▽売上高 615億1600万スイスフラン(約12兆3188億円、前期比2%増)
▽純利益 137億9900万スイスフラン(約2兆7636億円、50%増)
医薬品部門の売上高は476億6900万スイスフラン(3%増)。多発性硬化症治療薬「オクレバス」(70億1000万スイスフラン、9%増)、血友病治療薬「ヘムライブラ」(47億5400万スイスフラン、11%増)、眼疾患治療薬「バビースモ」(41億200万スイスフラン、12%増)など主力製品が好調だった。前年に減損損失を計上した反動で利益も大幅に増加。26年12月期は売上高が1桁台半ばの増加、1株あたりコア利益が1桁台後半の増加を見込む(いずれも為替変動の影響を除く)。
仏サノフィ(1月29日発表)

▽売上高 436億2600万ユーロ(約8兆99億円、前期比6.2%増)
▽純利益 78億1300万ユーロ(約1兆4343億円、40.5%増)
アトピー性皮膚炎などの治療薬「デュピクセント」の売上高は157億1400万ユーロ(20.2%増)。血友病治療薬「オルツビーオ」なども好調だった。26年12月期は、為替変動の影響を除いて1桁台後半の増収を予想。1株あたり純利益(EPS)は売上高を若干上回る成長率を見込む。
イスラエル・テバ(1月28日発表)

▽売上高 172億5800万ドル(約2兆6547億円、4.3%増)
▽純利益 14億1000万ドル(前期は16億3900万ドルの赤字)
ハンチントン病などの治療薬「オーステド」が22億6000万ドル(現地通貨ベースで34%増)を売り上げたほか、片頭痛治療薬「アジョビ」も30%増の6億7300万ドルと大きく伸びた。後発医薬品は米国で2%増となった一方、欧州で2%減、その他市場で2%減。26年12月期は売上高164~168億ドルを見込む。
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(1月21日発表)

▽売上高 941億9300万ドル(約14兆9240億円、前期比6.0%増)
▽純利益 268億400万ドル(約4兆2470億円、90.6%増)
イノベーティブメディスン事業の売上高は604億100万ドル(6.0%増)だった。主力の多発性骨髄腫治療薬「ダラザレックス」の売上高は前期比23.0%増の143億5100万ドル。前立腺がん治療薬「アーリーダ」(35億7400万ドル、19.2%増)やCAR-T細胞療法製品「カービクティ」(18億8700万ドル、95.9%増)、乾癬などの治療薬「トレムフィア」(51億5500万ドル、40.5%増)などが好調だった。26年12月期は売上高1000億~1010億ドル(6.2~7.2%増)を予想。利益は調整後EPS(1株あたり純利益)で5.9~7.9%の増加を見込む。




