パドセブ・キイトルーダ併用、新たに「シスプラチン適応の筋層浸潤性膀胱がん」申請/「ガザイバ」ネフローゼ症候群への適応拡大を申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2026年5月14日)
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AnswersNews編集部

パドセブとキイトルーダの併用療法、新たに「シスプラチン適応の筋層浸潤性膀胱がん」を申請
アステラス製薬とMSDは5月14日、抗ネクチン4抗体薬物複合体「パドセブ」(一般名・エンホルツマブ ベドチン)と抗PD-1抗体「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)の併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に適応のある筋層浸潤性膀胱がん患者の術前・術後補助療法への適応追加を申請したと発表した。術前補助化学療法との比較を行った臨床第3相(P3)試験では、主要評価項目の無イベント生存期間(EFS)と副次評価項目の全生存期間(OS)を有意に改善。米欧でも今年申請を行った。
「ガザイバ」ネフローゼ症候群への適応拡大を申請
中外製薬は5月14日、日本新薬と共同開発・販売する抗CD20抗体「ガザイバ点滴静注」(オビヌツズマブ)について、特発性ネフローゼ症候群への適応拡大を申請したと発表した。申請は、両剤の併用療法と従来の治療法とを比較したP3試験の結果に基づく。投与開始1年後まで持続的完全寛解を維持した患者の割合で、統計学的に有意な差を示した。
大鵬薬品「INQOVI」、AMLに対するvenetoclaxとの併用療法が米国で承認
大鵬薬品工業は5月14日、抗がん剤「INQOVI」について、BCL-2阻害薬venetoclaxとの併用療法が米国で「75歳以上または強力な寛解導入療法が適さない成人の急性骨髄性白血病(AML)」の適応で承認されたと発表した。INQOVIは、DNAメチル化阻害薬decitabineとシチジンデアミナーゼ阻害薬cedazuridineを組み合わせた経口配合剤で、米国では20年に骨髄異形成症候群・慢性骨髄単球性白血病治療薬として承認。cedazuridineの働きによって経口投与時のdecitabineの分解を抑制しており、頻回の通院を必要とする注射剤のDNAメチル化阻害薬に代わる治療選択肢として期待される。
スズケンが新中計、29年3月期に売上高2.7兆円以上
スズケンは5月14日、2027年3月期~29年3月期の中期経営計画を発表した。主力の医薬品卸売事業では、安定供給を担保したうえで受注納品プロセスの効率化を行っていくとともに、企業向けマーケティング支援やデジタルサービスといった顧客の課題解決に資する機能を事業として確立。収益構造の多様化と付加価値創出を図る。アライアンスの見直しなど事業ポートフォリオの再設計も行う。長期目標として5年後の31年3月期に売上高3兆円以上を目指し、中計最終年度の数値目標は売上高2.7兆円以上、経常利益率1.5%以上、ROE7.0%以上とした。
スズケン、EPSとの戦略的パートナーシップの深化へ基本合意
スズケンとEPSホールディングス(HD)およびEPファーマラインは5月14日、戦略的パートナーシップの深化に向けた基本合意書を結んだと発表した。2027年3月末をめどに、EPファーマラインのメディカルコンタクトセンター機能を軸としたバックヤード機能の強化や、スズケンが開発するAIアバター「AI-MS」と同センター機能を連動させた新サービスの共同開発・展開などを検討する。スズケンは2016年にEPSHDと資本業務提携を結び、開発から販売、市販後までの各プロセスで連携を拡大してきた。
決算
東和薬品(2026年3月期、5月14日発表)
▽売上高2737億1000万円(前期比5.4%増)▽営業利益231億200万円(0.6%減)▽経常利益280億7900万円(7.4%増)▽純利益52億5000万円(72.3%減)――。日本で販売数量と単価が伸びたのに加え、欧州での売り上げ拡大により増収。一方、三生医薬の業績悪化により営業減益となった。関連してのれんの減損損失約147億円を計上したため純利益は大幅な減益。27年3月期の業績予想は、売上高3040億円(11.1%増)、営業利益320億円(38.5%増)を見込んでいる。
明治HD(2026年3月期、5月14日発表)
医薬品セグメントの売上高は2322億円(前期比1.1%増)、営業利益は304億円(23.1%増)。海外事業のロイヤリティ収入やタイの子会社の増収が寄与した。一方、国内事業は抗菌薬市場が低調だったことに加え、薬価改定の影響や販管費増加などにより減収減益だった。27年3月期は売上高2593億円(11.7%増)、営業利益330億円(8.4%増)を予想。選択的ROCK2阻害薬「レズロック錠」の価値最大化や、東南アジアでの事業展開を推進する。
メディパルHD(2026年3月期、5月14日発表)
▽売上高3兆8173億5400万円(前期比4.0%増)▽営業利益531億8200万円(4.4%減)▽経常利益757億2300万円(16.0%増)▽純利益425億3400万円(5.6%増)――。医療用医薬品等卸売事業を含む全事業で売上高は前期を上回った一方、事業投資費の増加や販管費の増加で営業減益となった。27年3月期は売上高3兆9440億円(3.3%増)、営業利益550億円(3.4%増)を予想する。
スズケン(2026年3月期、5月14日発表)
▽売上高2兆4866億4700万円(前期比3.6%増)▽営業利益363億7400万円(2.0%減)▽経常利益397億4400万円(2.4%増)▽純利益381億3600万円(10.6%増)――。抗がん剤の市場拡大やスペシャリティ医薬品等の新薬が増収に寄与。研究開発費の増加などにより営業利益は減益となった。27年3月期の業績予想は、売上高2兆5630億円、営業利益312億円を見込む。




