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国内製薬 開発パイプラインの動向まとめ―26年3月期4Q/26年12月期1Q【随時更新】

更新日

AnswersNews編集部

国内製薬各社の2026年3月第4四半期、26年12月期第1四半期の決算発表から、主な新薬開発パイプラインの動きをピックアップ。随時更新(公開日:4月27日、最終更新:5月8日)。

 

 

協和キリン(26年12月期1Q、5月7日発表)

申請

・【日本】OTL-200(一般名・atidarsagene autotemcel)|異染性白質ジストロフィー

24年に英オーチャード・セラピューティクス買収で獲得した造血幹細胞遺伝子治療。異染性白質ジストロフィーを対象に3月に日本で申請。米国では「Lenmeldy」、欧州では「Libmeldy」の製品名で発売済み。

 

パイプライン削除

・【グローバル】ロカチンリマブ|アトピー性皮膚炎、結節性痒疹(いずれもP3)、喘息(P2)

自社創製の抗OX40抗体。安全性への懸念によりすべての臨床試験を中止し、パイプラインから削除。

 

大塚HD(26年12月期1Q、4月28日発表)

承認

・【欧州】Dawnzera(一般名・ドニダロルセン)|遺伝性血管性浮腫

米アイオニス・ファーマシューティカルズから欧州とアジアでの販売権を取得したアンチセンスオリゴヌクレオチド。肝臓でのプレカリクレインの産生を特異的に抑制し、遺伝性血管性浮腫の発作につながる経路を遮断する。再発予防の適応で1月に欧州で承認。

 

P3開始

・【日本】4D-150(zunibergene rocparvovec)|加齢黄斑変性

米4Dモレキュラー・セラピューティクスからアジア・オセアニア地域での開発・販売権を取得した遺伝子治療薬。アデノ随伴ウイルスベクターを使って網膜細胞に複数の治療用遺伝子を導入し、より広範かつ長期にVEGFファミリーを抑制する。血管新生型加齢黄斑変性を対象に日本でもP3試験がスタート。

 

開発中止

・【米国】SEP-363856(ウロタロント)|大うつ病(P2/3)

住友ファーマから導入したTAAR1・5-HT1Aアゴニスト。P2/3試験段階にあった大うつ病での開発を戦略上の理由で中止。統合失調症と全般不安症での開発は継続している。

 

・【米国】OPC-214870|てんかん(P1)

戦略上の理由で開発を中止。

 

・【米国】TAS1553|急性骨髄性白血病(P1)

戦略上の理由で開発を中止。

 

アステラス製薬(26年3月期4Q、4月27日発表)

申請

・【米国、欧州】パドセブ(一般名・エンホルツマブ ベドチン)|膀胱がん(適応拡大)

抗ネクチン-4抗体薬物複合体(ADC)。シスプラチン適応の筋層浸潤性膀胱がんへの適応拡大を、3月に欧州、4月に米国で申請。

 

P3開始

・【グローバル】setidegrasib|膵腺がん

自社創製のKRAS G12Dに対する標的タンパク質分解誘導薬。膵腺がんを対象にP3試験を開始。

 

P1開始

・【グローバル】VIR-5500|前立腺がん

米Vir Biotechnologyから導入した抗PSMA/CD3二重特異性抗体のT細胞エンゲージャー。

 

・【グローバル】ASP2998:|がん

米Sutro Biopharmaとの共同研究で創出した抗TROP2 ADC。トポイソメラーゼI阻害薬とSTINGアゴニストの2つのペイロードを搭載する。

 

・【グローバル】ASP2957|X連鎖性ミオチュブラーミオパチー

アデノ随伴ウイルスを使った遺伝子治療薬。MTM1遺伝子を補充することでミオチュブラリンを発現させる。

 

開発中止

・【グローバル】ASP1570|がん(P1)

DGKζ阻害薬。P1試験を行っていたが開発を中止。

 

・【グローバル】AT132|X連鎖性ミオチュブラーミオパチー(P2)

遺伝子治療薬。開発の戦略的中断によりパイプラインから削除。

 

・【グローバル】ASP5502|原発性シェーグレン症候群(P1)

STING阻害薬。P1試験を行っていたが開発を中止。

 

中外製薬(26年12月期1Q、4月24日発表)

承認

・【日本】ルンスミオ(一般名・モスネツズマブ)|大細胞型B細胞リンパ腫(適応拡大)

抗CD20/CD3二重特異性抗体。抗CD79b抗体薬物複合体「ポライビー」との併用療法が「再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫」を対象に3月に日本で承認。

 

申請

・【日本】RG6321(ラニビズマブ)|加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫

眼内埋め込み型インプラントを使って薬剤を長期かつ持続的に放出する製品。医療機器(インプラント)と医薬品(抗VEGF抗体ラニビズマブ)を組み合わせて使うもので、3月に医療機器部分を日本で申請。医薬品部分も26年中の申請を予定しており、両方の承認を得て販売が可能となる。承認されれば24週に1回の薬剤充填で済むようになり、患者の負担軽減が期待される。

 

P3開始

・【日本】RG6114(inavolisib)|乳がん

ロシュから導入したPI3Kα阻害薬。PIK3CA遺伝子変異陽性・HER2陽性乳がんの1次治療(抗HER2抗体フェスゴとの併用療法)で3月、内分泌療法感受性のPIK3CA遺伝子変異陽性乳がんの1次治療(CDK4/6阻害薬、レトロゾールとの併用療法)で2月にP3試験を開始。

 

・【日本】CT-388(enicepatide)|肥満症

ロシュから導入したGIP/GLP-1受容体作動薬。2型糖尿病を合併しない肥満症を対象としたP3試験が4月にスタート。

 

開発中止

・【日本】テセントリク(アテゾリズマブ)|肝細胞がん(P3、適応拡大)

抗PD-L1抗体。肝細胞がんの2次治療を対象にレンバチニブまたはソラフェニブとの併用療法のP3試験を行っていたが、試験結果を踏まえて開発を中止。

 

・【グローバル】GYM329/RG6237(emugrobart)|脊髄性筋萎縮症(P2/3)、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(P2)

自社創製の抗潜在型ミオスタチンスイーピング抗体。臨床試験で期待された運動機能改善効果が認められず、開発を中止。肥満症を対象とした開発は継続。

 

・【グローバル】エンスプリング(サトラリズマブ)|デュシェンヌ型筋ジストロフィー(P2、適応拡大)

自社創製のpH依存的結合性抗IL-6レセプター抗体。ロシュが戦略上の理由で試験を中止したことを受け、パイプラインから削除。

 

・【日本】RG6171(ギレデストラント酒石酸塩)|ホルモン受容体陽性乳がん(P3)

ロシュから導入した選択的エストロゲン受容体分解薬。ホルモン受容体陽性乳がんの1次治療(パルボシクリブ併用)を対象に行ったP3試験で主要評価項目を達成できず、開発を中止。アジュバント療法やエベロリムス併用による1~3次治療での開発は継続。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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