
約1000人の製薬業界関係者が参加する日本最大級の製薬カンファレンス「Ubie Pharma Summit(UPS)」が、今年も5月13、14日の2日間、東京・港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されます。毎年、経営層、マーケティング、メディカル、研究開発といったさまざまな職種が集まり、Patient Centricity(患者中心)の実現に向けて議論を交わすUPS。5回目となる今年のテーマは「Patient Centric Integration(統合)」です。主催するヘルステック企業Ubieの代表取締役 医師、阿部吉倫さんにUPS2026の見どころを聞きました。
多彩なスピーカーが多様な視点からPatient Centricityを議論
「Patient Centricityな医療は、1社だけで構築できるものではありません。製薬企業も日々、激しい競争をしていると思いますが、一方で『患者さんに最適な治療を届けたい』『薬剤による治療効果を最大化したい』という思いは同じでしょうし、それを実現していく上で業界全体で解決しなければならない構造的課題もあると考えています。会社の垣根を超えて業界全体で同じ星を見る場が必要だと考えました」
UPSを始めたきっかけをこう語る阿部さん。今年も多彩なスピーカーを招き、さまざまな視点からPatient Centricityを考えるセッションを用意しています。
「10を超える製薬企業の社長をはじめとする産業界のリーダーにご登壇いただき、Patient Centricityをめぐる自社の課題や取り組み、将来のビジョンについて語っていただきます。政治・行政からは元厚生労働大臣の田村憲久衆院議員と厚生労働省の森真弘審議官、医療界からは日本医師会名誉会長でヨコクラ病院の横倉義武先生と奈良県立医科大の室繁郎先生に、それぞれの立場からPatient Centricityについてお話していただきます。
海外からは、Mayo Clinic Platform Dwight and Dian Diercks Presidentのジョン・D・ハラムカ氏と、Medable Co-founder & CEOのミッシェル・ロングマイアーをお招きし、海外の最新事情を共有していただきます。
さまざまな目線からの議論を、私自身も非常に楽しみにしています」

UPS2026の主な登壇者
今年の見どころの1つが、2日目に行われる日本製薬団体連合会、米国研究製薬工業協会、欧州製薬団体連合会の業界3団体のパネルディスカッション。今年のテーマである「統合」を象徴するセッションになると言います。
「普段は別々に活動している3団体に、各団体のPatient Centricityに対するスタンスや取り組みと、業界団体間の統合の必要性について議論していただきます。非常に贅沢な機会になるのではないかと期待しています」

Ubieの代表取締役 医師、阿部吉倫さん
Patient Centricityの実現にはサイロを打破することが必要
今年のテーマを「統合」としたのはなぜなのでしょうか。その理由を、阿部さんは次のように話します。
「製薬企業にとって最も重要な患者貢献は、医薬品による治療アウトカムを最大化することです。ただ、薬を処方された患者さんがその後どうなったかということについては、従来あまり関心が払われてきませんでした。しかし、治療が高度化・細分化し、デジタル技術が発展してきたことで、最終的な患者さんの治療の成功に対して製薬企業が関与できる部分が非常に大きくなってきたと感じています。
一方で、製薬企業には部門や業務プロセスの間に数々の分断が存在しています。ペイシェントジャーニーは1本の線なのに、企業がサイロを抱えてしまっていては、真のPatient Centricityは実現できません。Patient Centricityを理念にとどめず、実現へとドライブしていくには、分断を打破して統合していくことが必要なのです」

2025年のUPSの様子
Ubieは「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、生活者向け「ユビー」や、医療機関向けサービス「ユビーメディカルナビ」などを展開。こうしたサービスを通じて、患者が適切なタイミングで最適な治療にたどり着ける世界の実現を目指すとともに、収集・蓄積したデータを製薬企業に提供することで、マーケティングやエビデンス構築、研究開発を支援しています。
「Ubieは、一連のサービスによって、患者さんが最適な治療に最速でたどり着ける社会をつくっていきたいと考えています。ソフトウェアの力で患者さんの受診までの流れを最適化し、治療アウトカムと直接関係ない医療従事者の業務は最小化するとともに、医師が常に最新の情報に触れられるようにして、患者さんがどこにいても最適な治療を受けられる世界を目指しています。
多くの場合、治療の中心となるのは医薬品です。私たちは、発症から診断、治療、そして治療の成功までを包括したプラットフォームを構築しており、ペイシェントジャーニー全体で一貫した生活者の声を持っています。これらを通じ、治療法を適切なタイミングで届ける上でどこに目詰まりがあるかを把握できますし、目詰まりがわかればそれを解消する手立てを講じることができます。そうしたことを製薬企業の皆さんと一緒にやることで、患者さんがベストな形でベストな治療にたどり着ける未来を実現したいです。
UPS2026で最新事情をキャッチし、インスパイアを受け、会社の枠を超えてつながり、一緒にPatient Centricityの実現をドライブしていきましょう」
概要・参加申し込みはこちら

会社HP:https://ubie.life/
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