
エーザイ、中国企業から抗PD-1抗体導入
エーザイは2月5日、中国のShanghai Henlius Biotechと、同社創製の抗PD-1抗体serplulimabに関するライセンス契約を結んだと発表した。エーザイは日本での独占的商業化権を取得。Henliusは日本で進展型小細胞肺がん、非高頻度マイクロサテライト不安定性(非 MSI-High)転移性大腸がん、周術期の胃がんを対象に開発する。エーザイは対価として一時金7500万ドル(約116億円)、薬事マイルストンとして最大8001万ドル(約124億円)、販売マイルストンとして最大2億3330万ドル(約362億円)を支払う。発売後は売り上げに応じて2桁パーセントのロイヤリティを支払う。serplulimabは既存の抗PD-1抗体とは異なる結合様式を持ち、中国とEU(欧州連合)ですでに承認されている。
第一三共、抗CD37ADC「DS3790」が臨床試験入り
第一三共は2月5日、抗CD37抗体薬物複合体(ADC)「DS3790」について、再発または難治性のB細胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象とする臨床第1/2相(P1/2)試験を開始したと発表した。試験は、日本を含むアジア、欧州、北米などで約420名の患者を登録。同薬単剤療法、標的治療との併用療法について安全性と予備的有効性を評価する。
武田薬品など、鉄道輸送に大型コンテナ導入…モーダルシフト拡大
武田薬品工業、三菱倉庫、日本貨物鉄道(JR貨物)は2月5日、武田薬品の医療用医薬品の鉄道輸送に大型の31フィート温度管理機能付きコンテナを導入したと発表した。31フィートコンテナは内容積が10トントラックとほぼ同じ。鉄道輸送に一般的に使われる12フィートコンテナより大きく、導入によって鉄道輸送量を拡大する。武田薬品は、温室効果ガス排出量の削減に向け、医薬品輸送のトラックから鉄道への切り替え(モーダルシフト)を進めており、2023年に東北エリア、24年12月~25年7月に九州、四国、北陸、上越エリアで開始。大型コンテナ導入により、九州と東北で鉄道輸送の範囲を広げた。
富士製薬、通期純利益予想を下方修正…提携先の株価下落で
富士製薬工業は2月5日、2026年9月期第2四半期と通期の業績予想を修正したと発表した。修正後の通期予想は▽売上高592億5000万円(従来予想比17億6000万円増)▽営業利益61億2000万円(6億円増)▽経常利益58億8000万円(6億4000万円増)▽純利益22億4000万円(15億7000万円減)――。提携先のアルボテック・ホールディングス(アイルランド)の株価が大きく下落し、投資有価証券評価損約25億円を計上したことで純利益予想を引き下げた。主力製品の販売は予想を上回っており、売上高と営業利益、経常利益は上方修正した。
FRONTEO、糖鎖工学研究所とPoC契約
FRONTEOは2月5日、糖鎖工学研究所(京都市)と、AIを活用して新規標的分子候補・適応症探索を行うPoC(実証実験)契約を結んだと発表した。FRONTEOのAI創薬支援サービスを活用し、糖鎖修飾ソマトスタチン「GT-02037」(開発コード)など糖鎖工学研究所の研究テーマを対象に新規標的分子候補と適応症の探索を行う。
決算
米イーライリリー(2025年12月期、2月4日発表)
▽売上高651億7900万ドル(約10兆2271億円、前期比45%増)▽純利益206億4000万ドル(約3兆2388億円、95%増)――。糖尿病治療薬「マンジャロ」が229億6500万ドル(99%増)、同一成分の肥満症治療薬「ゼップバウンド」が135億4200万ドル(175%増)と大幅に売り上げを拡大。抗がん剤「ベージニオ」も57億2300万ドル(8%増)と好調だった。26年12月期は売上高800億~830億ドルと大幅な増収を見込む。
米アッヴィ(2025年12月期、2月4日発表)
▽売上高611億6000万ドル(約9兆5927億円、前期比8.6%増)▽純利益42億2600万ドル(約6628億円、1.2%減)――。主力とする免疫領域の「スキリージ」(175億6200万ドル、49.9%増)と「リンヴォック」(83億400万ドル、39.1%増)が売り上げを拡大した。26年12月期は、調整後希薄化後のEPS(1株あたり純利益)で14.37~14.57ドル(前期は10.00ドル)と増益を予想する。
スイス・ノバルティス(2025年12月期、2月4日発表)
▽売上高545億3200万ドル(約8兆5555億円、8%増)▽純利益139億6700万ドル(約2兆1913億円、17%増)。心不全・高血圧症治療薬「エンレスト」の売上高は77億4800万ドル(1%減)でわずかに前年を下回ったものの、乾癬治療薬「コセンティクス」(66億6800万ドル、9%増)や乳がん治療薬「キスカリ」(47億8300万ドル、58%増)、多発性硬化症治療薬「ケシンプタ」(44億2600万ドル、37%増)など主要製品が好調だった。26年12月期は為替変動の影響を除いて1桁台前半の増収を見込む。
デンマーク・ノボノルディスク(2025年12月期、2月3日発表)
▽売上高3090億6400万デンマーククローネ(約7兆6530億円、前期比6%増)▽純利益1024億3400万デンマーククローネ(約2兆5365億円、1%増)――。主力の糖尿病治療薬「オゼンピック」の売上高は1270億8900万デンマーククローネ(6%増)、同一成分の肥満症治療薬「ウゴービ」は791億600万デンマーククローネ(36%増)。競争激化の影響で両剤の伸びは鈍化した。26年12月期は為替変動の影響を除く調整後売上高が5~13%減少すると予想。米国での価格引き下げが響く。
英グラクソ・スミスクライン(2025年12月期、2月4日発表)
▽売上高326億6700万ポンド(約6兆9812億円、前期比4%増)▽純利益57億1600万ポンド(約1兆2216億円、前期比122%増)――。主力のHIV製品の売上高は76億8700万ポンド(8%増)。気管支喘息などの治療薬「ヌーカラ」(20億800万ポンド、13%増)や帯状疱疹ワクチン「シングリックス」(35億5800万ポンド、6%増)なども堅調だった。26年12月期は3~5%の売上高成長を見込む。




