杏林、米社からSLE薬候補の二重特異性抗体を導入/JCR アガルシダーゼベータBS、海外9カ国でライセンス契約 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年10月1日)
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AnswersNews編集部

杏林、米ヒンジバイオからSLE薬候補導入
杏林製薬は10月1日、米ヒンジバイオと、同社が創製した全身性エリテマトーデス(SLE)などの治療薬候補「HB2198」の共同開発・ライセンス契約を結んだと発表した。杏林は国内での開発・販売に関する独占的権利を取得。一時金1000万ドル(約15億円)とSLE適応でのマイルストンペイメント9500万ドル(約140億円)、売上高に応じたロイヤリティを支払う。SLE以外の適応で開発・販売する場合は別途、一定額のマイルストンを支払う。ヒンジバイオが行う臨床開発の費用の一部も負担する。HB2198はB細胞表面のCD19とCD20を標的とする二重特異性抗体。ヒンジバイオは現在、米国でSLEを対象とした臨床第1相(P1)試験の準備を進めている。
JCR アガルシダーゼベータBS、オマーン企業と海外9カ国のライセンス契約
JCRファーマは10月1日、日本で販売しているファブリー病治療薬「アガルシダーゼ ベータBS点滴静注『JCR』」について、オマーンのMenagen Pharmaceutical Industriesに海外9カ国での開発・販売権を許諾する契約を結んだと発表した。対象国は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、クウェート、カタール、バーレーン、トルコ、イラク、エジプト。Menagenは日本での製造販売承認を活用して9カ国で申請を実施。承認取得後はJCRが製品を供給し、Menagenが販売活動を行う。
帝人、細胞・遺伝子CDMO事業で豪社と提携
帝人は10月1日、細胞・遺伝子治療のCDMO事業でオーストラリアのセル・セラピーズと提携すると発表した。アジア太平洋地域で開発や製造に関するインフラ構築を目指して協業。両国の市場動向、規制、治験などを共有し、委託需要のある企業の参入を促すほか、製造施設を相互に活用して製造能力を拡充する。
大正製薬「ロコアテープ」帝人ファーマとの販売提携終了
大正製薬は10月1日、経皮吸収型鎮痛消炎薬「ロコアテープ」(一般名・エスフルルビプロフェン/ハッカ油)について、帝人ファーマとの販売提携を終了すると発表した。同薬は大正製薬とその子会社トクホンが共同開発。2016年1月から帝人ファーマとともに販売と情報提供活動を行ってきたが、両社で協議した結果、提携を終了することにした。帝人ファーマによる販売と情報提供活動は26年1月21日に終了。翌22日からは大正製薬が単独で販売・情報提供活動を行う。
中外「ピアスカイ」台湾で発売
中外製薬は10月1日、発作性夜間ヘモグロビン尿症治療薬「ピアスカイ」(一般名・クロバリマブ)を台湾で発売したと発表した。同薬は中外が創製した抗補体C5リサイクリング抗体。台湾では今年5月に輸入販売承認を得た。
サイフューズやクラレなど4社、再生医療産業化へ協力
サイフューズとクラレ、ZACROS、千代田化工建設の4社は10月1日、再生医療の産業化・社会実装に向けて協力すると発表した。4社の技術を融合させ、商業規模での細胞培養状態を正確に把握し、培養結果を予測できるシミュレーションソフトを駆使した大量培養プロセスを共同で開発する。




 
				


 
					 
					 
					 
								 
								
 
											 
											 
											 
											 
											



