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読まれた記事で振り返る製薬業界の10年【AnswersNews10周年】

更新日

亀田真由

 

AnswersNewsでは、2016年4月の創刊からこれまでに約3700本の記事を公開してきました。アクセス数の多かったニュース解説記事を年ごとにまとめ、業界の10年を振り返ります。

 

関連記事:AnswersNewsは創刊10周年を迎えました。編集長より読者の皆様へお礼とご挨拶

 

 

 

2016年:毎年薬価改定が決定 薬価制度に動き

 

タイトル 公開日
成功体験からの決別…武田薬品、変革へ動き加速 キーワードは“絞り込み 3月9日
動き出した「地域医療連携推進法人」…医薬品の採用にも影響、地域市場に大きな変化? 4月20日
MR数、2年連続の減少…本格的な“減少時代”が到来か 8月8日
バイオシミラー、激しさ増す開発競争―米アムジェンも日本市場に名乗り、エタネルセプトはP3に3社 9月12日
長期収載品の“見切り時”―市場は縮小、新薬集中へ売却が加速 9月26日
多発性骨髄腫 新薬ラッシュで広がる治療選択肢 10月5日
医療用医薬品、国内トップ争いは混戦模様―第一三共 「武田超え」射程圏内に 11月9日
【米大統領選】「安価な医薬品の市場参入促進」「FDA改革」…トランプ氏の医薬品政策をあらためて振り返る 11月14日
オプジーボ 根拠乏しい「50%引き下げ」…17年2月に緊急薬価改定 11月21日
薬価の毎年改定で何が起こるのか―薬剤費1900億円削減?新薬開発に支障?流通にも打撃? 12月19日

 

2016年は、薬価制度に大きな動きのあった1年でした。4月の薬価改定で特例拡大再算定(現在の「持続可能性特例価格調整」)が導入。免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」も50%の薬価引き下げが決まり、業界からは反発が起こりました。12月には、毎年薬価改定の実施が決まりました。

先行き不透明感が増すなかで、新薬メーカーが長期収載品を売却する動きも加速。武田薬品工業が強みとしてきた糖尿病領域の研究を中止したのも、象徴的な出来事でした。

 

2017年:キイトルーダ発売など、がん免疫に新展開

 

タイトル 公開日
「ハーボニー」偽造品流通の衝撃度…薬局でニセモノ調剤は前代未聞 流通経路は? 1月23日
「オプジーボ」きょう薬価50%引き下げ…薬価制度 改革議論に火 影響は業界全体に 2月1日
オプジーボvsキイトルーダ 免疫チェックポイント阻害薬 市場競争に火ぶた 2月15日
新薬メーカー オーソライズド・ジェネリックで後発品市場の主役に―第一三共 競合品も取り込み一気呵成 3月1日
ついに成立「臨床研究法」5つのポイント 4月7日
ワクチン業界 再編の行方は? 阪大微研と田辺三菱が合弁会社 化血研は… 5月15日
関節リウマチ 新薬ラッシュで続く市場拡大 リリー・サノフィ・第一三共…新規参入続々 6月5日
新たながん免疫療法薬 「CAR-T」の世界初承認が間近―画期的治療も課題多く 7月20日
上場製薬会社 人員減が加速…新薬メーカー 16年度は1550人減少 過去5年で最大の減り幅に 8月9日
「ヒルドイド」やはり処方は急増…医療費60億円押し上げ 「美容目的」使用広がる? 9月22日

 

2017年に社会的にも大きな関心を集めたのがC型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品問題。正規の薬局での流通とあって衝撃が広がりました。一方、この年、国内では2つ目の免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」が発売。先行するオプジーボとの競合に注目が集まりました。米国でも、CAR-T細胞療法「キムリア」が承認されるなど、がん免疫療法に新たな動きのあった1年でした。

 

2018年:武田、シャイアー買収を発表

 

タイトル 公開日
後発品ビジネス 岐路に―撤退する新薬系 規模追う専業 4月3日
潰瘍性大腸炎に新薬ラッシュ―エンタイビオ近く発売 JAK阻害薬も適応拡大 7月4日
製薬会社の営業活動 公的ガイドラインで規制―なくならないMRの不適切プロモーション 7月19日
後発品業界 再編機運じわり―「収益の確保は困難」撤退が加速 8月6日
インフルエンザ 変わる治療薬の市場―ゾフルーザがシェア拡大 タミフルには後発品登場 9月18日
合格点はアステラスだけ?!国内製薬業界 再編10年の通信簿 10月11日
承認間近のCAR-T細胞療法「キムリア」公的医療保険でどう使う? 10月15日
サンバイオ 細胞医薬「SB623」治験成功で高まる期待―脳の神経を再生 19年にも承認へ 11月13日
「バイオと低分子 両方に強みを持つからこそ」中外製薬が中分子に取り組む理由 11月29日
武田 メガファーマ入り実現も…シャイアー買収後に待ち構える険しい道のり 12月5日

 

武田薬品工業がアイルランド・シャイアーの買収を発表したのがこの年。日本からメガファーマが誕生することが2018年最大のトピックとなりました。一方、後発品業界では、エーザイが20年続いた後発品事業に見切り。富士フイルムも後発品からの撤退を発表するなど、後発品ビジネスの大きな分岐点となりました。新薬では、1回の服用で済む塩野義製薬の抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」などに注目が集まりました。

 

2019年:販売情報提供ガイドラインの運用が開始

 

タイトル 公開日
製薬業界 2019年は大型買収で幕開け―ブリストルが8兆円買収、M&Aの波 製薬大手に波及? 1月15日
【花粉症】抗アレルギー薬 市場は混戦…「ビラノア」「ルパフィン」一気に販売増へ 「デザレックス」拡大狙う矢先の自主回収 1月28日
「まさに異常事態」国内製薬 リストラが加速―揺らぐ雇用 中堅にも人員削減の波 2月14日
【肺がん】EGFR-TKI 一次治療に相次ぎ新薬…それでも残るアンメットニーズ 2月18日
免疫チェックポイント阻害薬 抗PD-1/PD-L1抗体に続く開発の潮流 3月7日
医薬品の「販売情報提供活動ガイドライン」きょう運用開始―製薬会社、対応手探り 4月1日
ウイルスでがん治療「腫瘍溶解性ウイルス」今年から来年にかけて相次ぎ承認へ 4月8日
【糖尿病】世界初 経口GLP-1受容体作動薬が登場間近―ノボのセマグルチド、DPP-4阻害薬と競合 4月15日
【インフルエンザ】19/20シーズン 市場の動向は…ゾフルーザ「慎重営業」も昨季並みのシェア目指す 10月28日
利益率1%…苦境の医薬品卸「談合疑惑」の波紋 12月9日

 

2019年4月、販売情報提供ガイドラインの運用が開始され、製薬企業のプロモーションの在り方が大きく変わりました。米ブリストル・マイヤーズスクイブが約8兆円で同セルジーンを買収したのを契機に、国内外でM&Aが活発に。米アッヴィもこの年、アイルランド・アラガンを買収しました。一方で、国内ではリストラも相次ぎました。

 

2020年:新型コロナ一色に

 

タイトル 公開日
【花粉症2020】世界初 抗体医薬「ゾレア」登場…デザレックス供給再開、抗ヒスタミン薬も競争激しく 1月22日
【アトピー性皮膚炎】初のJAK阻害薬「コレクチム」承認…開発段階に5品目、抗体含め競争激化 2月27日
新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ 2月28日
働き方変わる?「新型コロナウイルスで訪問自粛」MRの本音【匿名座談会】 4月23日
製薬会社 人員減に歯止めかからず…主要32社、1年で2300人減少 7月8日
新型コロナウイルスは国内製薬企業の業績にどんな影響を与えているのか 8月17日
「リリカ」1000億円市場めぐるファイザーと後発品メーカーの攻防 8月20日
【図解】新型コロナウイルス 熾烈な「ワクチン争奪戦」 9月7日
富士フイルム、コロナで増す「製薬企業」としての存在感 10月21日
好結果相次ぐ新型コロナワクチン、ゲームチェンジャーはどこか 11月24日

 

新型コロナウイルスの流行によって社会が大きく変化したこの年。リモートワークが普及し、MRは医療機関への訪問を自粛することに。営業活動だけでなく、治験や研究活動も含めて対応を迫られた1年でした。治療薬・ワクチンの開発に大きな関心が集まり、開発動向をまとめた記事は年間を通じてよく読まれました。

 

2021年:品質不正相次ぐ、不祥事に揺れた1年

 

タイトル 公開日
新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・接種状況は 1月14日
「心腎連関」SGLT2阻害薬で新展開…フォシーガ承認のアストラゼネカ「1つの疾患としてアプローチ」 1月20日
がん治療や再生医療にも…新型コロナワクチンが開く「mRNA医薬品」の可能性 2月24日
HPVワクチン 変わり始めた風向き… 9価の「シルガード9」申請から5年半越しの発売 3月1日
【詳報】初の「中間年改定」21年度薬価改定のポイント 3月10日
後を絶たない医薬品の「不正製造」に歯止めはあるのか 3月17日
「上からの指示は絶対」「黙って従うしかなかった」小林化工、違法製造を生んだ企業風土 4月26日
国産ワクチン「周回遅れ」を挽回する策は 5月10日
医薬品卸 経営悪化が再び深刻化、営業利益率1%割れ…相次ぐ後発品の品質問題が重荷に 5月31日
アルツハイマー病薬アデュカヌマブ承認、エーザイの内藤CEOが語ったこと 6月10日

 

2021年は後発医薬品メーカーを中心に不正製造が相次ぎ、不祥事に揺れた1年となりました。供給不安のなか、中間年改定が初めて実施されたのもこの年です。このほか、注目を集めたのは、約5年に及ぶ審査を経て承認されたHPVワクチン「シルガード9」。この年の11月、HPVワクチンの定期接種の積極推奨が再開されました。

 

2022年:エーザイ、レカネマブ最終治験に成功

 

タイトル 公開日
東証再編、主要製薬企業は32社中30社がプライムに移行…大正製薬HDなど2社スタンダード選択 1月19日
中外製薬、1兆円企業に…初の「国内首位」ロシュグループでも増す存在感 3月28日
ジェネリックメーカーの米国進出は失敗だったのか―サワイと日医工、減損で最終赤字 5月23日
肥満治療薬、開発に盛り上がり…リリーやノボ、パイプラインに複数の新薬候補 6月14日
「モデルナはコロナワクチンの会社ではない」来日したバンセルCEOは何を語ったか 9月16日
アトピー性皮膚炎、5年で7つの新薬が登場…病態理解進み一気に激戦市場に 9月21日
「エーザイは変わる」アルツハイマー病薬レカネマブ、最終治験成功で内藤CEOは何を語ったか 9月29日
“患者視点の創薬”に製薬4社結集…広がる「ペイシェント・エンゲージメント」の概念 10月14日
国内初承認からまもなく1年…コロナ経口抗ウイルス薬のいま 10月26日
製薬各社、国内事業に変化の兆し…主力品失う塩野義・住友、底見えたアステラス・エーザイ 11月9日

 

この10年、好業績が続く中外製薬。2022年は1兆円企業へと飛躍する年となりました。アリセプトから20年以上にわたって認知症領域に取り組み続けてきたエーザイは9月、レカネマブの最終治験に成功。大きな一歩に注目が集まりました。

一方、不正製造に端を発する供給不安は22年も続きました。大手後発医薬品メーカーの日医工と沢井製薬は、米国事業に躓いたこともあり最終赤字に。日医工はこの年、経営再建に向けてファンド傘下に入ることを決めました。

 

2023年:MR5万人割れ 例年以上に相次いだリストラに関心

 

タイトル 公開日
【ビジュアル解説】拡大路線の果てに…経営危機の日医工、春から再建本格化 1月10日
過去最高業績見込む塩野義製薬、早くも問われる「ポストゾコーバ」 2月17日
エーザイ「レケンビ」で収益構造一変…「30年度に売り上げ1兆円」の皮算用と「がん事業」の今後 3月17日
【2023年3月版】国内製薬業界 デジタル協業マップ 3月29日
ラツーダクリフに直面する住友ファーマ、中計で描いた「V字回復」の現実味 5月12日
国内製薬23年3月期、営業赤字の企業が増加…中堅企業、事業環境の悪化が収益直撃 5月23日
国内製薬、企業優劣鮮明に…過去5年の成長率 国内中心の中堅苦戦、海外展開の大手は堅調 5月26日
元PMDA職員の製薬会社社員が脱サラして「みんなが使えるIRB」を立ち上げたワケ 6月19日
MR「5万人割れ」が浮き彫りにする現状 7月25日
製薬業界 止まらぬ早期退職、中堅にも広がる動き 10月11日

 

この年、最も関心が寄せられたのは、例年以上に相次いだ早期退職。退職者は国内企業6社の公表分だけで2000人超に及びました。年々減少を続けてきたMR数はこの年、5万人を割り込みました。新薬では「30年に売り上げ1兆円」を想定するエーザイのアルツハイマー病薬「レケンビ」が話題の的に。コロナ禍を経て加速したデジタルへの取り組みを提携関係から整理したデジタル協業マップもよく読まれました。

 

2024年:肥満症薬ウゴービ発売、市場開拓に注目

 

タイトル 公開日
肥満症治療薬「ウゴービ」日本でも発売…成長市場に先陣、開発急ぐ製薬大手 2月28日
第一三共、がん領域は「予想以上の成長」―世界トップ10目標「どこまで上を目指せるか」 4月5日
アステラス、折り返し迎えた中計は「達成困難」…乗り切れるか「イクスタンジ」特許切れ 5月9日
住友ファーマ、経営陣刷新も見えぬ再成長へのシナリオ 5月20日
住友ファーマ、田辺三菱、協和キリン、武田薬品…国内製薬 早期退職募集相次ぐ 8月5日
10年連続減少のMR、1人あたり生産性は1.6倍に…相次ぐリストラ、削減どこまで 8月22日
サンバイオの「アクーゴ」審査報告書で明らかになった「異例の承認遅れ」の背景 9月24日
新型コロナワクチン、定期接種あすスタート…供給量は約3000万回分、初の「レプリコン」も 9月30日
長期収載品の選定療養がスタート…1096品目対象、後発品への置き換えどこまで 10月1日
武田・アステラス・三井住友銀の合弁が始動、韓国企業の進出本格化…アイパークの今を藤本社長に聞く 10月21日

 

2月、ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」が日本でも発売し、成長市場の開拓の行方に注目があつまりました。同年末にはイーライリリーの「ゼップバウンド」も承認されています。新たな市場が拓かれる一方で、前年に続き早期退職も相次いだこの年。住友ファーマの再成長シナリオをまとめた記事には多くのアクセスがありました。

 

2025年:トランプ政権が業界翻弄

 

タイトル 公開日
【ポイントまとめ】2025年度薬価改定、過去2回の中間年改定とどう違う? 1月15日
製薬企業のM&A、再び活発化か…トランプ政権発足で規制緩和に期待、買収発表相次ぐ 1月20日
国内製薬、相次ぐ人事制度改革…社員の主体性重視、魅力高め人材獲得で優位に 1月31日
第一三共、5ADC開発の現在地…エンハーツは「史上最大の乳がん治療薬に」2つ目のダトロウェイ承認 3月27日
米製薬業界、日本政府の「手のひら返し」に不満―薬価改革なければ「官民協議会も無駄な努力に」 4月14日
武田薬品、4月にスタートした新営業体制の中身…低迷続く国内事業、成長どう回復 4月25日
トランプ関税、国内製薬も影響注視…アステラスは業績予想に織り込み、武田は4兆円超の投資表明 5月12日
「兼業製薬」曲がり角…重い研究開発費、撤退・縮小迫る 6月2日
サンバイオ「アクーゴ」発売目前、製造・供給への自信アピール…委託先の施設公開 6月23日
塗る遺伝子治療薬「バイジュベック」登場のインパクト…在宅投与可能、DEB患者は「大きな希望」 10月23日

 

2025年は、米トランプ政権の医薬品政策に大きく翻弄された1年でした。関税政策や最恵国待遇価格などの米国内の薬価政策に、国内製薬企業も対応を迫られました。新薬では、塗る遺伝子治療薬「バイジュベック」の登場に注目が集まり、サンバイオの細胞治療薬「アクーゴ」の動向にも高い関心が寄せられました。

 

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