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25年の国内医薬品市場、1.7%増の11.7兆円…4年連続過去最高、抗がん剤や糖尿病薬など伸びる

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AnswersNews編集部

IQVIAは2月25日、2025年の国内医療用医薬品市場が前年比1.7%増の11兆7039億円だったと発表した。抗腫瘍剤や糖尿病治療薬などが大きく伸び、4年連続で過去最高を更新した。製品別では、MSDのがん免疫療法薬「キイトルーダ」が2000億円を突破して2年連続で首位となった。

 

抗がん剤市場、初めて2兆円突破

市場の内訳は、▽病院(病床数100床以上)5兆5912億円(前年比3.3%増)▽開業医(病床数100床未満)2兆1326億円(1.7%減)▽薬局その他3兆9801億円(1.4%増)――。抗腫瘍剤やアルツハイマー病治療薬の使用拡大で病院市場が伸びた一方、新型コロナウイルス感染症関連薬やワクチン類の減少が響いて開業医市場は縮小。薬局その他市場は糖尿病治療薬などの伸びで新型コロナ関連薬の減少を補った。

 

 

薬効別では、「抗腫瘍剤」が初めて2兆円を突破し、2兆1103億円(7.1%増)でトップだった。2位はSGLT2阻害薬が伸びた「糖尿病治療剤」(8.3%増の8208億円)。3位の「免疫抑制剤」(0.4%減の6349億円)は、大型製品の薬価引き下げが響いた。

 

前年に大きく市場が伸びた「ワクチン類」は、HPVワクチンの初回キャッチアップ接種期間が終了したことや、新型コロナワクチンの定期接種に対する国の助成が終了したことから5.7%減少。全身性抗ウイルス剤(24.8%減)や診断用検査試薬(9.8%減)も、新型コロナ関連の減少で前年を大きく下回った。

 

 

25年10~12月の市場は前年同期比2.4%増の3兆1976億円だった。

 

上位10製品、すべて1000億円超

製品別売上高(薬価ベース)では、キイトルーダが2207億円(19.2%増)で2年連続のトップ。2位は第一三共の抗凝固薬「リクシアナ」(9.8%増の1622億円)、3位はサノフィのアトピー性皮膚炎などの治療薬「デュピクセント」(9.4%増の1288億円)だった。デュピクセントは前年5位から2つ順位を上げた。

 

 

上位10製品で最も伸びが大きかったのは、日本イーライリリー/田辺ファーマの糖尿病治療薬「マンジャロ」。280.2%増の1049億円を売り上げ、前年のトップ10圏外から9位に浮上した。ノバルティスファーマの心不全・高血圧症治療薬「エンレスト」45.3%増と大きく伸び、圏外から6位にランクインした。

 

1000億円超の製品は10製品で、前年から2製品増えた。IQVIAによると、上位10製品がすべて1000億円を超えるのは初めてという。

 

25年10~12月期は、キイトルーダが602億円(前年同期比16.3%増)で首位となり、2位はリクシアナ(7.7%増の437億円)。マンジャロは212.2%増の388億円で3位まで順位を上げた。

 

中外が5年連続首位

企業別の売上高ランキングでは、販促会社レベル(MRによる学術宣伝を通じて販促活動を行っている企業。2社以上ある場合はよりオリジネーターに近い企業)で中外製薬が5年連続の首位。売り上げは5438億円で2.0%増えた。2位は第一三共、3位はアストラゼネカが、前年から入れ替わった。4位は武田薬品工業、5位はMSDで、こちらも前年から逆転した。

 

2桁成長となったのは、8位の日本イーライリリーと11位のグラクソ・スミスクライン。リリーはマンジャロに加え、アトピー性皮膚炎治療薬「イブグリース」やアルツハイマー病治療薬「ケサンラ」が拡大した。GSKは定期接種化によって帯状疱疹ワクチン「シングリックス」が大きく伸びた。

 

一方、MSDとバイエル薬品は2桁減。バイエルは抗凝固薬「イグザレルト」が後発医薬品の影響で売り上げを大きく落とした。

 

販売会社レベル(卸に製品を販売し、その代金を回収する機能を持つ企業)のランキングでは、第一三共が武田薬品を抜いてトップとなった。2位は武田薬品で、中外が3位だった。

 

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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