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ニュース解説

【2026衆院選】主要政党の医薬品関連政策まとめ

更新日

前田雄樹

今週日曜日の投開票に向けて各党・各候補が舌戦を繰り広げる衆院選。主要政党の公約から医薬品関連の政策をピックアップし、テーマごとにまとめました。

 

薬価、医薬品の保険給付

【衆院選2026 主要政党の主な政策①薬価、医薬品の保険給付】自民党/なし|日本維新の会/連立政権合意書に盛り込まれた13項目の社会保障改革を含め、25年度中に具体的な骨子について合意し、26年度中に具体的な制度設計を行い、順次実行/中医協構成員に医薬品・医療機器メーカーを追加し、創薬機能の強化を図る/企業届出価格承認制度の導入等により薬価算定制度を見直し、医薬品の価値に基づく価格設定を可能とすること等による創薬支援強化を検討/OTC類似薬等の保険適用見直しをはじめ、費用対効果に基づく医療行為や薬剤の保険適用見直しを進め、限られた医療財源を重症患者や高額・革新的な医療治療に重点的に振り向ける制度改革を推進|中道改革連合/医薬品不足を解消し、質の高い医薬品を安定して供給できるようにするため、 薬価の中間年改定を廃止|国民民主党/中間年改定を廃止し、経済成長率を踏まえた新たな薬価改定ルールを策定。そのために中医協の構成を見直し、医薬品関連業種の代表者を加える/革新的新薬へのアクセスとドラッグラグ・ロス改善のため、新薬収載時の価格算定方式を見直すとともに、特許期間中の価格を維持する制度に見直す/市場拡大再算定・持続可能性特例価格調整はイノベーションを再評価できる仕組みに見直す/不採算に陥ることのない価格下支え制度、急激な物価高騰に対応できる制度を構築/OTC類似薬について公的医療保険の対象から見直す|日本共産党/OTC類似薬の負担増に反対|れいわ新選組/なし|参政党/なし|日本保守党/なし|社会民主党/OTC類似薬の負担増に反対|チームみらい/エビデンス、費用対効果や重症度に基づく自己負担割合の複数段階化を検討|※各党の公約から抜粋

 

薬価制度については、自民党は具体的に言及しておらず、連立を組む日本維新の会は「企業届出価格承認制度の導入などにより薬価算定制度を見直し、医薬品の価値に基づく価格設定を可能とすることなどによる創薬支援強化を検討する」としています。

 

野党では、中道改革連合と国民民主党が中間年改定の廃止を明記。国民民主は「経済成長率を踏まえた新たな薬価算定ルールを策定する」とし、そのために中央社会保険医療協議会(中医協)に医薬品関連業種の代表を加えるとしています。中医協の構成については、維新も「医薬品・医療機器メーカーを追加し、創薬機能の強化を図る」と書き込みました。

 

国民民主はさらに、▽新薬収載時の価格算定方式を見直すとともに、特許期間中の価格を維持する制度の見直し▽市場拡大再算定・持続可能性特例価格調整はイノベーションを再評価できる仕組みに見直し▽不採算に陥ることのない価格下支え制度、急激な物価高騰に対応できる制度を構築――を盛り込んでいます。

 

医薬品の保険給付をめぐっては、維新がOTC類似薬の自己負担見直しなど連立合意書に盛り込まれた社会保障改革の実行を明記。費用対効果に基づく医療行為や薬剤の保険適用見直しを進め、医療財源を重症患者や高額・革新的な治療に振り向ける制度改革を推進する」としています。

 

日本共産党と社会民主党はOTC類似薬の負担増に反対とし、チームみらいは「エビデンス、費用対効果や重症度に基づく自己負担割合の複数段階化を検討」としています。

 

創薬、ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロス対策

【衆院選2026 主要政党の主な政策②創薬、ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロス対策】自民党/ゲノムデータ・創薬基盤の充実、医薬品や医療機器等の開発、国際協力、人材育成等の取り組みを進める/創薬力を抜本的に強化。基盤となる産学官の研究力を向上させるとともに、国産ワクチン・治療薬・診断薬については研究基盤の整備や治験機能・体制、製造段階を含む生産能力を強化/製薬産業をわが国の基幹産業と位置付け、創薬力の強化を図るため、創薬ベンチャーの実用化開発支援や抗体医薬品・再生医療等製品などのバイオ医薬品の生産体制整備を推進/革新的な医薬品を開発できる環境を整備し、後発医薬品の安定供給を確保することで、国民の命・健康を守っていく|日本維新の会/半導体や蓄電池、医薬品等の戦略的物資について、研究開発と生産体制の構築を引き続き支援し、世界最先端の日本の技術力を確固たるものにする/国産ワクチンや治療薬の研究開発・生産体制について、大胆な投資を行うなど安全保障の観点から抜本的に強化し、実用化の際には十分な量が確保・供給できる体制を確保/中医協構成員に医薬品・医療機器メーカーを追加し、創薬機能の強化を図る(再掲)/企業届出価格承認制度の導入等により薬価算定制度を見直し、医薬品の価値に基づく価格設定を可能とすること等による創薬支援強化を検討(再掲)|中道改革連合/なし|国民民主党/世界中から投資、技術、人材を呼び込む創薬エコシステム拠点を整備/モダリティの多様化、AIやIoT技術の進展に伴う国際的な制度の調和をさらに推進/健康医療データや臨床試験に活用しうるデータの標準化と信頼性確保等を推進/革新的新薬へのアクセスとドラッグラグ・ロス改善のため、新薬収載時の価格算定方式を見直すとともに、特許期間中の価格を維持する制度に見直す(再掲)|日本共産党/なし|れいわ新選組/なし|参政党/なし|日本保守党/なし|社会民主党/なし|チームみらい/再生医療など世界市場を牽引できるポテンシャルを持つ領域に資本を集中投下。ラボオートメーション技術を積極的に導入・推進し、治療法開発を加速/戦略技術特化型予算枠を確保し、中長期的に資源を配分。産業集積拠点を整備し、税制優遇、規制緩和などをセットで提供/公的ファンドの創設や投資家への税制優遇制度導入を通じてディープテックへの投資を拡大|※各党の公約から抜粋

 

自民は「製薬産業をわが国の基幹産業と位置付け、創薬力の強化を図る」とし、産官学の研究力向上、ベンチャー支援、バイオ医薬品の生産体制整備を進めると明記。維新は、医薬品などの戦略的物資について、研究開発と生産体制構築を支援し、「世界最先端の日本の技術力を確固たるものにする」としています。両党とも、感染症ワクチン・治療薬の研究開発・生産体制の強化にも言及しています。

 

野党側では、国民民主が創薬エコシステム拠点の整備などを盛り込んでいます。みらいは再生医療分野への支援やディープテックへの投資拡大をうたっています。

 

医薬品の安定供給

【衆院選2026 主要政党の主な政策③医薬品の安定供給】自民党/経済安全保障の確保の観点から、半導体、医薬品、蓄電池、重要鉱物、船体等の重要技術・物資のサプライチェーンの強靱化を図る/半導体、医薬品、蓄電池、レアアースを含む重要鉱物、船体等の特定重要物資について国内生産能力の強化や調達の多元化等に向けた 支援を行う/革新的な医薬品を開発できる環境を整備し、後発医薬品の安定供給を確保することで、国民の命・健康を守っていく(再掲)|日本維新の会/なし|中道改革連合/医薬品不足を解消し、質の高い医薬品を安定して供給できるようにするため、 薬価の中間年改定を廃止(再掲)|国民民主党/食料・エネルギー・医薬品・半導体等の国内調達を拡充/不採算に陥ることのない価格下支え制度、急激な物価高騰に対応できる制度を構築(再掲)/供給不安に陥っている医薬品等の増産を支援/医薬品流通改善を促進/メーカーの生産・在庫・出荷状況等を一元管理するデータベースを構築|日本共産党/なし|れいわ新選組/なし|参政党/なし|日本保守党/なし|社会民主党/なし|チームみらい/なし|※各党の公約から抜粋

 

自民は、経済安全保障の観点から医薬品などのサプライチェーン強靭化、国内生産能力の強化、調達の多元化を支援すると明記。「革新的な医薬品を開発できる環境を整備し、後発医薬品の安定供給を確保することで、国民の命・健康を守っていく」としています。

 

国民民主も医薬品などの国内調達の拡充をうたうほか、供給不安に陥っている医薬品の増産支援や流通改善の促進も明記。生産・在庫・出荷状況を一元管理するデータベースの構築も盛り込んでいます。

 

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