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第一三共、STINGアゴニストADCが臨床入り/サノフィ、治験情報提供ページを公開 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年11月11日)

更新日

AnswersNews編集部

 

第一三共、STINGアゴニストADCのP1試験開始

第一三共は11月11日、STINGアゴニスト抗体薬物複合体(ADC)「DS3610」の臨床第1相(P1)試験を開始したと発表した。同薬は、STING経路を活性化するアゴニストを抗体に結合させたもので、抗体によってSTINGアゴニストをがん組織に送達し、がん局所で抗腫瘍免疫を活性化させる。P1試験では、転移性固形がんを対象に、安全性と忍容性、予備的有効性を評価する。

 

サノフィ、治験情報提供ページを公開

サノフィは11月11日、世界各国で展開している治験情報提供サイト「SanofiStudies.com」をもとに、国内情報に対応した新ページを公開したと発表した。疾患名やキーワード、エリアなどから、参加募集中のサノフィの治験情報を検索可能。各試験のページでは、試験の概要や参加方法を確認できるほか、近隣の試験実施施設を検索したり、詳細情報を問い合わせたりできる。ページのURLはhttps://www.sanofistudies.com/jp/ja/

 

RealizeEdge PartnersやアクセリードDDP、タンパク質分解誘導薬創製へ協業

創薬シーズの事業化を支援するRealizeEdge Partners(東京都中央区)は11月11日、タンパク質分解誘導薬(TPD)や抗体とTPDを組み合わせた「DAC」を活用した医薬品の創製を目指すスタートアップの設立を支援するため、Axcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)、ゼウレカ(東京都港区)と協業すると発表した。アクセリードDDPは候補化合物の合成からin vitro評価までの研究を受託。ゼウレカは計算創薬技術を使って候補化合物の創出を支援する。RealizeEdge Partnersは2025年4月設立のスタートアップスタジオで、研究者や起業家とともに創薬の事業構想から実行までを支援。今年3月までアステラス製薬専務担当役員研究担当だった志鷹義嗣氏が社長を務める。

 

タカラバイオ、今期最終90億円の赤字…受託製造設備で減損

タカラバイオは11月11日、2026年3月期の業績予想を下方修正したと発表した。修正後の予想は、▽売上高421億円(従来予想比104億円減)▽営業利益40億円の赤字(65億円減)▽経常利益44億円の赤字(69億円減)▽純利益90億円の赤字(103億円減)――。米政府による研究助成金の削減などにより研究開発活動が低調で売り上げが想定を下回り、未稼働の受託製造に関する設備の減損損失を計上したことも響く。従来は純利益13億円で24.8%の最終増益を見込んでいた。赤字予想により期末の配当予想は無配とし、11月から来年3月までの5カ月間、役員は報酬の一部を返上する。

 

バイオジェン「スピンラザ」高用量製剤、12日発売

バイオジェン・ジャパンは11月11日、脊髄性筋萎縮症治療薬「スピンラザ髄注」(一般名・ヌシネルセンナトリウム)の高用量製剤となる28mg製剤と50mg製剤を12日に発売すると発表した。いずれも高用量の投与レジメンに使用するもので、50mgを14日間隔で2回投与したあと、4カ月ごとに28mgを投与する。高用量レジメンを追加することで、より高い運動機能の改善を期待する患者に治療選択肢を提供する。薬価は28mg製剤が1瓶966万1483円、50mg製剤が1瓶977万8481円。

 

MeijiSeikaファルマ、シンガポールに販売子会社

MeijiSeikaファルマは11月11日、シンガポールに現地子会社を設立すると発表した。2026年春ごろの営業開始を予定している。現地子会社では、感染症、血液がん、慢性疾患などの医薬品やワクチンを販売する。ASEAN全域の事業のハブと位置付け、ASEANでのプレゼンス強化と事業拡大を図る。

 

決算

富士製薬工業(2025年9月期)

▽売上高516億7700万円(前期比12.0%増)▽営業利益49億9000万円(28.6%増)▽経常利益44億5900万円(0.3%増)▽純利益30億円(51.2%減)――。黄体ホルモン製剤「エフメノ」(43億1100万円、35.5%増)や経口避妊薬「ファボワール」(23億9500万円、15.5%増)などが業績を牽引。24年5月発売のウステキヌマブのバイオシミラーも大きく伸びた。前期に投資有価証券の売却益など一過性の利益を計上した反動で純利益は大幅減益。26年3月期は、▽売上高574億9000万円(11.2%増)▽営業利益55億2000万円(10.6%増)▽経常利益52億4000万円(17.5%増)▽純利益38億1000万円(27.0%増)――を予想。女性医療領域の主力品が引き続き伸びるほか、今年9月に承認を取得した3つのバイオシミラーの貢献を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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