MeijiSeikaファルマ、子会社が日医工からAG3製品を承継/「エンハーツ」乳がん1次治療への適応拡大申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年10月7日)
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AnswersNews編集部

MeijiSeikaファルマ、子会社Meファルマが日医工からAG3製品を承継
MeijiSeikaファルマは10月7日、子会社のMeファルマが日医工からオーソライズド・ジェネリック(AG)3製品の製造販売承認を承継すると発表した。承継するのは▽抗アレルギー薬「フェキソフェナジン塩酸塩錠『SANIK』」▽抗血小板薬「クロピドグレル錠『SANIK』」▽同「ロレアス配合錠『SANIK』」――で、いずれもサノフィの許諾を受けた日医工が販売している。承継日は2026年4月1日。同日以降はMeファルマが販売と情報提供活動を行う。販売名は変更しない。
第一三共「エンハーツ」乳がん1次治療、ペルツズマブ併用で申請
第一三共は10月7日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、HER2陽性の進行性または転移性乳がんに対する1次治療としてペルツズマブとの併用療法の適応追加を申請したと発表した。申請は、HER2陽性の進行性または転移性乳がんの1次治療を対象に行ったグローバル臨床第3相(P3)試験の結果に基づく。HER2陽性乳がんでは2次治療以降を対象に85以上の国と地域で承認されており、承認されればより早い段階から使えるようになる。
エーザイ、レケンビ皮下注を米国で発売
エーザイは10月7日、アルツハイマー病治療薬「レケンビ」(レカネマブ)の皮下注製剤「レケンビ アイクリック」を米国で発売したと発表した。皮下注製剤は今年8月、週1回の維持投与を対象に承認を取得。在宅での治療が可能になる。発売に合わせ、ナースエデュケーターによる注射投与支援などを提供する患者支援プログラムを開始した。米国では皮下注による初期治療も申請中。
キッセイ、リンザゴリクスをカナダ企業に導出
キッセイ薬品工業は10月7日、自社創製のGnRHアンタゴニスト、リンザゴリクス(一般名)をカナダのサーチライトファーマに導出すると発表した。カナダでの開発・販売権を許諾し、一時金と開発の進捗に応じたマイルストン、販売に伴うロイヤリティを受け取る。同薬は欧州で2024年に導出先が発売。台湾では導出先が申請を行っている。日本ではキッセイが子宮筋腫を対象に申請中で、子宮内膜症でもP3試験を行っている。
アルファフュージョン、アスタチン-211治験薬の供給体制構築
アルファフュージョン(東京都千代田区)は10月7日、放射性核種アスタチン-211(At-211)を使った治験薬の供給体制を神戸中央市民病院と共同で立ち上げたと発表した。同病院が原子力規制庁からAt-211の使用許可を取得した。アルファフュージョンが開発中のAt-211を使った標的α線治療「af-001」の企業主導治験開始に向け、技術移転と治験薬の試験製造を進める。At-211は半減期が短く、シンプルな崩壊特性を持つことから、標的α線治療の有望な放射性核種とされるが、供給体制に課題があり、海外もアカデミア主導の臨床試験しか行われていなかった。
ヘリオスとミナリス、細胞治療商業化へ協業
ミナリスアドバンストセラピーズは10月7日、ヘリオスと同社が開発中の細胞治療製品「HLCM051」の商業製造に関する契約を結んだと発表した。HLCM051は骨髄由来体性幹細胞で、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や脳梗塞急性期を対象に開発中。両社は今後、商業化に向けて既存のバイオリアクター製造プロセスの改善とスケールアップに取り組み、製造効率の向上とコスト削減を目指す。
MOLCURE、独ベーリンガーインゲルハイムと提携
MOLCURE(川崎市)は10月7日、独ベーリンガーインゲルハイムと抗体医薬品の創製に向けた共同研究契約を結んだと発表した。MOLCUREのAI創薬プラットフォーム技術とベーリンガーのハイスループット実験データを活用し、複数の標的に対する抗体医薬品の創製を目指す。
カイオム、アクセリードDDPと創薬支援で協業
カイオム・バイオサイエンスは10月7日、Axcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)と創薬支援ビジネスで協業すると発表した。カイオムのバイオロジクスに関する強みと、アクセリードDDPの評価プラットフォームを組み合わせ、製薬企業やバイオベンチャーのニーズに対応したソリューションを提供する。
アイパーク、米スタートアップ支援施設と提携
アイパークインスティチュートは10月7日、米国のライフサイエンス系スタートアップ支援施設ラボセントラルと提携すると発表した。湘南アイパークが選抜するスタートアップに、米ケンブリッジのラボセントラルで行う3カ月間の滞在プログラムへの参加機会を提供。滞在中はラボセントラル主催の起業家向け教育プログラムを受けられるほか、ネットワーキングイベントなどを通して製薬企業や投資家らと交流できる。滞在プログラムに参加したスタートアップの中から選ばれた1社には、6週間のメンタリングプログラムへの参加機会を提供する。





