レケンビ15%薬価下げ、ウゴービはマイナス7.3~8.3%…費用対効果評価で/ネクセラ、肥満症治療薬を自社開発 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年8月6日)
更新日
AnswersNews編集部

レケンビ15%薬価下げ、ウゴービはマイナス7.3~8.3%…費用対効果評価で
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は8月6日、エーザイのアルツハイマー病治療薬「レケンビ」(一般名・レカネマブ)について、費用対効果評価の結果に基づいて薬価を15.0%引き下げることを了承した。新薬価は、200mg2mL1瓶3万8910円、500mg5mL1瓶9万7277円で、それぞれ現行薬価から6867円、1万7166円下がる。同薬のほか、協和キリンの高リン血症治療薬「フォゼベル」(テナパノル塩酸塩)、ノバルティスファーマの高コレステロール血症治療薬「レクビオ」(インクリシランナトリウム)、ノボノルディスクファーマの肥満症治療薬「ウゴービ」(セマグルチド)も費用対効果評価の結果に基づいて引き下げる。ウゴービは7.3~8.3%の引き下げとなる。新薬価は11月1日から適用される。
ネクセラ、肥満症治療薬を自社開発
ネクセラファーマは8月6日、肥満症と長期的体重管理を対象とする自社開発パイプライン群を立ち上げたと発表した。すでに行っている米ファイザーや同イーライリリーとの研究開発提携とは別に、GLP-1受容体やGIP受容体、アミリン受容体などを標的とした7品目の開発を進める。ネクセラは同日、ファイザーがネクセラとの提携で見出したGLP-1受容体作動薬「PF-06954522」の開発を中止したと発表。ファイザーは臨床第1相(P1)試験を行っていたが、ポートフォリオの見直しに伴って中止を決めた。ネクセラは今後の開発方針についてファイザーと協議する。
「エアウィン」など8新薬、14日薬価収載
中医協総会は8月6日、MSDの肺動脈性肺高血圧症治療薬「エアウィン皮下注用」(ソタテルセプト)や抗がん剤「ウェリレグ錠」(ベルズチファン)、ヤンセンファーマの多発性骨髄腫治療薬「タービー皮下注」(トアルクエタマブ)など新薬8成分10品目の薬価収載を了承した。収載は14日。エアウィンには45%の有用性加算I、ウェリレグには75%の画期性加算がついたが、いずれも原価の開示度によって加算係数ゼロとなり、価格の上乗せは行われなかった。ピーク時の販売予測は、エアウィンが544億円、ウェリレグが404億円。タービーは256億円の販売を見込む。詳しくは関連記事(MSDの肺動脈性肺高血圧症治療薬「エアウィン」など8新薬、14日に薬価収載)で。
東和薬品 山形工場の火災「集塵フィルターの静電気が粉塵に引火」
東和薬品は8月6日、先月14日に山形工場第1固形製剤棟の機械室で発生した火災の原因について、「集塵機フィルター表面に帯電した静電気が粉塵に引火した可能性が極めて高い」と発表した。集塵フィルターの静電気対策を徹底し、再発を防ぐ。火災は7月14日朝に発生。機械室の一部を焼いたが、けが人はなかった。
決算
ペプチドリーム(2025年1~6月期、8月6日発表)
▽売上収益85億4300万円(前年同期比76.4%減)▽営業利益26億700万円の赤字(前年同期は247億7200万円の黒字)▽税引前利益28億6200万円の赤字(247億4200万円の黒字)▽中間利益21億2200万円の赤字(179億2500万円の黒字)――。下期に経口Myostatin阻害薬など複数の提携に関する契約一時金の計上を見込んでおり、25年12月期の通期計画(売上収益490億円、営業利益216億円)に変更はない。




 
				


 
					 
					 
								 
								
 
											 
											 
											 
											 
											



