リリー、中外創製のオルホルグリプロンを米国申請/帝國製薬、韓国企業の再生医療等製品を国内販売 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年12月19日)
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AnswersNews編集部

米リリー、経口GLP-1受容体作動薬オルホルグリプロンを米国申請
米イーライリリーは12月18日、経口GLP-1受容体作動薬オルホルグリプロン(一般名)を米国で申請したと発表した。対象は「肥満または過体重の成人」。同薬は中外製薬が創製した1日1回投与の低分子GLP-1受容体作動薬。リリーは2018年に中外からライセンスを取得した。時間を問わず、飲食や飲水の制限なく服用できるのが特徴。
帝國製薬 変形性膝関節症向け再生医療、韓国企業と販売提携
帝國製薬は12月19日、韓国のメディポストが国内で開発している変形性膝関節症向け再生医療等製品について、同社と販売提携契約を結んだと発表した。帝國製薬は同製品の流通・販売・情報提供活動を担う。同製品はヒト臍帯血由来間葉系幹細胞で、軟骨の再生と疼痛の緩和を促進する。日本では臨床第3相(P3)試験を終え、申請の準備が進められている。韓国では2012年に発売され、3.5万人以上の患者に使われている。
大塚、フェニルケトン尿症薬のP3試験開始
大塚製薬は12月19日、フェニルケトン尿症治療薬「JNT-517」(一般名・repinatrabit)のP3試験を開始したと発表した。米国で最初の患者登録が始まり、今後、日本を含む複数の国で行う。同薬は2024年に買収した米ジュナナが創製した低分子化合物。P1/2試験の中間解析で良好なデータを得ており、ファースト・イン・クラスの薬剤になる可能性があるという。
ネクセラ、統合失調症薬の権利取得…ベーリンガーがオプション権行使せず
ネクセラファーマは12月19日、開発中の統合失調症治療薬GPR52受容体作動薬プログラムについて、独ベーリンガーインゲルハイムからライセンスオプション権を行使しないとの通知を受けたと発表した。ネクセラはプログラムに関する権利をすべて取得。2026年中に新たな提携先の確保を目指す。
MeijiSeikaファルマ、米ライフサイエンスインキュベーターと提携
MeijiSeikaファルマは12月19日、バイオ系スタートアップの育成支援を手がける米MBC BioLabsとパートナーシップ契約を結んだと発表した。MBC BioLabsは、米サンフランシスコでバイオ系スタートアップに研究施設を提供するなどして事業化を支援している。MeijiSeikaファルマは提携を通じて米国でのオープンイノベーションを推進。MBC BioLabsの施設に入居する起業家・スタートアップコミュニティに参画し、創薬シーズの探索と外部提携を加速させる。
クリニジェン「ブコラム」など4製品を承継・販売移管
クリニジェンは12月19日、4製品を承継・販売移管したと発表した。4製品は▽抗けいれん薬「ブコラム口腔用液」(4品目)▽眼圧上昇防止薬「アイオピジンUD点眼液」(1品目)▽統合失調症治療薬「ハロマンス注」(2品目)▽骨粗鬆症治療薬「エビスタ錠」(1品目)――。ブコラムは10月1日、アイオピジンとハロマンスは11月28日に承継・販売移管が完了。エビスタも今月25日に完了する。これで、クリニジェンが国内で製造販売承認を持つ医薬品は9製品(13品目)となった。






