
製薬業界の求人動向を、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが、領域ごとに毎月レポートします。
求人件数は全体的に横ばい
2025年11月の製薬業界の中途採用の求人件数は、前月から横ばいで推移しました。職種別で見ると、製造やメディカル、コマーシャルの採用が活発。一方、研究職の募集は落ち着いています。

[研究] メーカー、一部で募集も縮小傾向続く
研究職の転職市場は「曇り」。バイオベンチャーで新規プロジェクト開始や欠員補充などをに伴うスポットの募集がある以外、前月から大きな変化はありません。新薬メーカーは一部企業で組織強化を目的とする新たな募集がスタートしましたが、全体としては縮小傾向が続いています。
(研究職解説・藤本哲平)
[開発]CS/CL・PL/PMは堅調
開発職の転職市場は「曇り時々晴れ」。CS/CL(クリニカルサイエンス/クリニカルリード)やPL/PM(プロジェクトリード/プロジェクトマネージャー)は堅調。求人数に大きな変動はないものの、新規の求人も随時出ています。
一方、オペレーションを担うCRA(モニター)の採用はやや縮小気味。PV(ファーマコビジランス)は求人件数としてはほぼ横ばいですが、症例評価経験だけではないプラスアルファの経験が求められる求人が徐々に増えてきています。
(開発職解説・盛喜文也)
[製造]内資新薬メーカーにも動き
製造職の転職市場は「晴れ」。大手後発医薬品メーカーやCMO・CDMOを中心にニーズが高水準で推移しているのに加え、ある大手内資メーカーが採用を強化しています。また、これまで採用に慎重だったほかの内資メーカーでも複数の企業がピンポイントの募集を再開する向きがあり、一時期に比べて市場の動きが活発化してきています。
(製造職解説・田尻将之)
[MR]新規求人はスポット中心
MRの転職市場は「晴れ時々曇り」。複数のメーカーが採用枠10人規模の募集を行っていますが、新規求人はスポットが中心。全体の求人数は前月から横ばいとなりました。ただ、一部で10月の組織変更や社内異動に伴って採用エリアを変更・追加する動きが見られ、求人の中身には変化も出てきています。
(MR解説・芝間広大)
[メディカル]オフィスメディカル職の求人が増加
メディカルの転職市場は「晴れ」。ここ数カ月はMSLの募集が活発でしたが、直近はMAやエビデンスジェネレーション、メディカルエデュケーションといったオフィスメディカル職の求人も増えています。
[コマーシャル]コマーシャルエクセレンス中心に堅調
コマーシャルの転職市場は「晴れ」。コマーシャルエクセレンスを中心に市場は堅調です。12月から来年1月はじめにかけては外資系企業が年度の変わり目となるため、一時的に市場は落ち着くかもしれません。
(メディカル/コマーシャル解説・盛喜文也)
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