帝人ファーマ、自社創製の関節リウマチ薬を英社に導出/田辺三菱「ND0612」米国で再び承認見送り など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年10月23日)
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AnswersNews編集部

帝人ファーマ、自社創製の関節リウマチ治療薬を英社に導出
帝人ファーマは10月23日、英エレバラ・メディシンズと、自社創製の関節リウマチ治療薬「TCK-276」に関するライセンス契約を結んだと発表した。帝人ファーマは、同薬の全世界での独占的な開発・製造・販売の権利を供与。対価として、エレバラの株式10%を取得するほか、総額約3000万米ドル(約46億円)の開発マイルストンと、売り上げに応じたロイヤリティを受け取る。TCK-276はCDK4/6阻害薬で、米国で臨床第1相(P1)試験を実施済み。エレバラは同薬の開発を目的に今年設立された。
田辺三菱「ND0612」米国再申請も承認見送り
田辺三菱製薬は10月23日、子会社ニューロダーム(イスラエル)が開発するパーキンソン病治療薬「ND0612」について、米国で承認が見送られたと発表した。米FDA(食品医薬品局)から審査完了報告通知(CRL)を受け取った。米国では2023年に最初の申請を行ったが、24年6月にCRLを受領。指摘事項に対する情報を追加して再申請を行っていた。今回のCRLでは、製剤の製造所と非臨床情報に対する指摘があったといい、田辺三菱はFDAと連携しながら再申請を目指す。
参天、緑内障・高眼圧症治療薬「セタネオ」発売
参天製薬は10月23日、緑内障・高眼圧症治療薬「セタネオ点眼液」(一般名・セペタプロスト)を発売したと発表した。小野薬品工業が創製した二環式プロスタグランジン誘導体で、FP受容体とEP3受容体に結合・刺激することで房水流出を促進し、眼圧を下げる。薬価は0.002%1mL800.00円。ピーク時に36億円の販売を見込む。
キッセイ、リンザゴリクスが台湾で承認
キッセイ薬品工業は10月23日、自社創製のGnRHアンタゴニスト、リンザゴリクス(一般名)が台湾で承認されたと発表した。導出先のシンモサバイオファーマ(台湾)が子宮筋腫の適応で承認を取得した。日本ではキッセイが子宮筋腫を対象に申請中で、子宮内膜症でP3試験を行っている。
FRONTEOとMeijiSeikaファルマ、リポジショニングでプロジェクト
FRONTEOとMeijiSeikaファルマは10月23日、AI技術を活用したドラッグリポジショニングに関するプロジェクトを開始したと発表した。FRONTEOのAI創薬支援サービスとMeijiの知見をかけあわせ、既存薬の新たな適応症を探る。





