武田、細胞療法の研究開発中止…減損580億円計上見込み/第一三共、「エンハーツ」米で早期乳がん術前療法の適応追加申請受理 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年10月2日)
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AnswersNews編集部

武田、細胞療法の研究開発中止…減損580億円計上見込み
武田薬品工業は10月1日、細胞療法の研究開発を中止すると発表した。「戦略的なポートフォリオの優先順位を検討した結果」とし、保有する技術や実施してきた研究については「強化・進展を担うことができる外部パートナーを模索していく」としている。細胞療法の分野で現在実施中の臨床試験はない。中止に伴い、2026年3月期第2四半期決算に約580億円の減損損失を計上する見込み。減損損失は、主にガンマ・デルタT細胞療法プラットフォームに関連する無形資産で発生する。同社は通期業績予想に500億円の減損損失を織り込んでおり、「影響の大部分はこれにより吸収される見込み」としている。
第一三共「エンハーツ」早期乳がん術前療法の適応追加、米で申請受理
第一三共は10月2日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、再発リスクの高いHER2陽性の早期乳がんに対する術前療法の適応追加申請が米国で受理されたと発表した。審査終了目標日は2026年5月18日に設定された。申請したのは、エンハーツ投与後にパクリタキセル、トラスツズマブ、ペルツズマブの併用療法(THP療法)を行う治療法。
ステラファーマ、新たな製造委託先と契約
ステラファーマは10月2日、破産したネオクリティケア製薬に代わる新たな製造委託先と契約を結んだと発表した。欠品を回避するため、製造再開に向けた生産移管を急ぐ。新たな製造委託先からの製品出荷には、製造所移管に伴う製造販売承認事項一部変更申請が必要となる。ステラファーマが製造販売するがん治療薬「ステボロニン」には代替薬が存在しないため、同社は厚生労働省と一変申請の迅速化について協議している。
第一三共、米サンディエゴに研究拠点
第一三共は10月2日、米カリフォルニア州サンディエゴに研究イノベーション拠点を開設したと発表した。海外では2024年に開設した米ボストン、独ミュンヘンに続く研究拠点となる。海外研究拠点では主に次世代医薬品の創出に向けた研究活動を行っている。
サスメド、ブロックチェーン活用の治験システムをHeartseedに提供
サスメドは10月2日、ブロックチェーン技術を活用した臨床試験システム「SUSMED SourceDataSync」を、Heartseedが行う再生医療等製品の臨床第1/2相(P1/2)試験に提供すると発表した。サスメドのシステムはデータ入力やデータ照合作業に関わる工程を大幅に削減できる。Heartseedは同システムを使うことで治験コストの低減を狙う。




 
				


 
					 
					 
								 
								
 
											 
											 
											 
											 
											



