
中央社会保険医療協議会(中医協)は4月8日、グラクソ・スミスクラインの気管支喘息などの治療薬「エキシデンサー皮下注」やアッヴィの片頭痛治療薬「アクイプタ錠」など新薬6成分10品目の薬価収載を了承した。収載は15日付。2月承認品目のうち、2型糖尿病治療薬のインスリン/GLP-1受容体作動薬配合剤「キーンス配合注」(ノボノルディスクファーマ)は、今回は収載されない。
ピーク時販売予測 エキシデンサー406億円、アクイプタ245億円
GSKのエキシデンサー皮下注(一般名・デペモキマブ)は、重症・難治の気管支喘息と鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎を対象とする26週間1回投与の抗IL-5抗体。昨年12月に承認を取得したが、企業都合で収載が見送られていた。薬価は同社の同「ヌーカラ皮下注」を比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定。有用性加算IIと小児加算でそれぞれ5%が加算された結果、薬価はシリンジ(100mg1mL1筒)、ペン(100mg1mL1キット)ともに114万3284円となった。ピーク時(10年度)に投与患者数1.8万人、販売金額406億円を見込む。
アッヴィのアクイプタ錠(アトゲパント水和物)は経口のCGRP受容体拮抗薬で、適応は片頭痛発作の発症抑制。薬価は、ファイザーの「ナルティークOD錠」を比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定され、10mg1錠339.90円、30mg1錠831.30円、60mg1錠1461.60円となった。ピーク時の販売予測は245億円。
3月に承認されたMSDの抗HIV薬「イドビンソ配合錠」(ドラビリン/イスラトラビル水和物)も緊急収載される。同薬は、新規作用機序となるヌクレオシド系逆転写酵素トランスロケーション阻害薬イスラトラビルを含む2剤配合剤。薬価は「ビフェルトロ錠」と「ボカブリア錠」を類似薬効比較方式で算定。15%の市場性加算Iと10%の迅速導入加算が適用され、1錠6610.50円となった。ピーク時に132億円の販売を見込む。
「ラヴィクティ」「ツカイザ」なども収載
このほか15日に薬価収載されるのは、
▽尿素サイクル異常症治療薬「ラヴィクティ内用液」(フェニル酪酸グリセロール)=オーファンパシフィック
▽抗がん剤「ツカイザ錠」(ツカチニブ エタノール付加物)=ファイザー
▽全身性エリテマトーデス治療薬「サフネロー皮下注」(アニフロルマブ)=アストラゼネカ
ラヴィクティの薬価は原価計算方式で算定。有用性加算IIと市場性加算I(いずれも5%)がついたが、原価の開示度により加算係数はゼロとなり、価格の上乗せは行われなかった。同薬は昨年12月に承認されたが、薬価収載が企業都合で見送られていた。
ツカイザは経口HER2阻害薬で、対象は化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能または再発乳がん。外国平均価格調整による引き上げが行われた。サフネローはすでに点滴静注製剤が販売されており、新たに皮下注オートインジェクター製剤が収載される。
今回の収載では6成分10品目すべてが革新的新薬薬価維持制度の対象となった。アクイプタとエキシデンサーは費用対効果評価の対象となる。

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