
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は3月11日、ヤンセンファーマの肺がん治療薬「リブロファズ配合皮下注」やグラクソ・スミスクラインの多発性骨髄腫治療薬「ブーレンレップ点滴静注用」など新薬14成分20品目の薬価収載を了承した。収載は18日。昨年12月承認の品目のうち、乳がん治療薬「イムルリオ錠」(日本イーライリリー)や喘息・副鼻腔炎治療薬「エキシデンサー皮下注」などは今回は収載されない。
販売予測100億円超は5成分
ヤンセンのリブロファズ配合皮下注(一般名・アミバンタマブ/ボルヒアルロニダーゼ アルファ)は、非小細胞肺がん治療薬「ライブリバント点滴静注」にボルヒアルロニダーゼ アルファを配合することで皮下注化した薬剤。薬価はライブリバントを比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定され、10mL1瓶48万46円となった。ピーク時に438億円の販売を見込む。
中外製薬の濾胞性リンパ腫治療薬「ルンスミオ」(モスネツズマブ)にも、従来の点滴静注に加えて皮下注が追加される。薬価は5mg0.5mL1瓶26万6843円、45mg1mL1瓶232万7787円。ピーク時の販売予測は344億円としている。
GSKのブーレンレップ(ベランタマブ マホドチン)は抗BCMA抗体。昨年5月に承認されていたが、企業の都合により今回の収載となった。薬価は「ダラザレックス点滴静注」を比較薬とする類似薬効比較方式で算定。有用性加算II(10%)と迅速導入加算(5%)がつき、100mg1瓶128万4052円となった。ピーク時の販売予測は187億円。費用対効果評価の対象となる。
これら3成分のほかにピーク時販売予測が100億円を超えたのは、PTCセラピューティクスのフェニルケトン尿症治療薬「セピエンス顆粒分包」(セピアプテリン)と日本セルヴィエの神経膠腫治療薬「ボラニゴ錠」(ボラシデニブクエン酸水和物)。セピエンスは174億円、ボラニゴは176億円を見込む。ボラニゴの承認は昨年9月で、企業都合により今回の収載となった。クリニジェンの人乳由来母乳強化剤「プリミーフォート経腸用液」は99億円の販売を予測している。
インサイトは2成分収載
このほか18日に薬価収載されるのは、
▽抗うつ薬「ザズベイカプセル」(ズラノロン)=塩野義製薬
▽肺動脈性肺高血圧症治療薬「オプスミット小児用分散錠」(マシテンタン)=ヤンセン
▽子宮筋腫治療薬「イセルティ錠」(リンザゴリクスコリン)=キッセイ薬品工業
▽遺伝性血管性浮腫治療薬「エクテリー錠」(セベトラルスタット)=KalVista Pharmaceuticals Japan
▽芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍治療薬「エルゾンリス点滴静注」(タグラキソフスプ)=日本新薬
▽ドライアイ治療薬「アバレプト懸濁性点眼液」(モツギバトレプ)=千寿製薬
など。オプスミット小児用には特定用途加算(10%)がついた。
インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパンは、抗PD-1抗体「ジニイズ点滴静注」(レチファンリンマブ)と抗CD19抗体「ミンジュビ点滴静注」(タファシタマブ)の2成分が同時に収載される。適応はジニイズが肛門管扁平上皮がん、ミンジュビが濾胞性リンパ腫。ミンジュビには5%の迅速導入加算がついた。

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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