アステラス「アイザベイ」発売、千寿製薬と販売提携/大正とMeiji、不眠症薬「ボルズィ」発売 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年11月27日)
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AnswersNews編集部

アステラス、萎縮型加齢黄斑変性治療薬「アイザベイ」発売…千寿製薬と販売提携
アステラス製薬は11月27日、萎縮型加齢黄斑変性治療薬「アイザベイ硝子体内注射液」(一般名・アバシンカプタド ペゴルナトリウム)を発売したと発表した。同薬は補体因子C5阻害薬。網膜細胞の変性を引き起こす補体系の活性を低下させることで地図状萎縮の進行を遅らせ、視覚障害を抑制する。アステラスは同薬の発売に合わせて千寿製薬と国内での販売パートナーシップ契約を結んだ。薬価は2mg0.1mL1瓶14万2522円。ピーク時に153億円の販売を見込む。
大正製薬とMeijiSeikaファルマ、不眠症治療薬「ボルズィ」発売
大正製薬とMeijiSeikaファルマは11月27日、不眠症治療薬「ボルズィ錠」(ボルノレキサント水和物)を発売したと発表した。大正製薬が創製したオレキシン受容体拮抗薬で、両社で共同販売する。消失半減期が短く、投与翌日の持ち越し効果の懸念が少ないのが特徴。薬価は2.5mg1錠47.80円、5mg1錠71.30円、10mg1錠106.40円。ピーク時に119億円の販売を予測している。
MeijiSeikaファルマ「レザフィリン」の適応拡大申請
MeijiSeikaファルマは11月27日、光線力学的療法用剤「注射用レザフィリン」(タラポルフィンナトリウム)について、子宮頸部上皮内腫瘍への適応拡大を申請したと発表した。同薬は光感受性物質で、投与後にレーザー光を照射すると光化学反応を引き起こし、腫瘍組織を変性壊死させる。これまでに早期肺がん、原発性悪性脳腫瘍、化学放射線療法または放射線療法後の局所遺残再発食道がんを対象に承認されている。
丸石製薬「ドルミカムシロップ」発売
丸石製薬は11月27日、催眠鎮静剤「ドルミカムシロップ」(ミダゾラム)を発売したと発表した。厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で医療上の必要性が高いと評価され、同省からの要請を受けて開発した。ミダゾラムにはこれまで注射剤しかなかった。薬価は0.2%1mL1117.80円で、ピーク時の販売予測は2.4億円。
東レ、末梢神経障害・神経障害性疼痛薬をサノダインに導出
東レは11月26日、末梢神経障害と神経障害性疼痛の治療薬として開発中の「TRK-750」(開発コード)をサノダインセラピューティクス(東京都中央区)に導出する契約を結んだと発表した。サノダインは全世界での開発・製造・販売権を取得し、東レに一時金と開発・販売マイルストン、販売額に応じたロイヤリティを支払う。同薬は独自の作用機序を持つ低分子化合物。サノダインは2026年に臨床第2相(P2)試験を始める予定。





