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MSD、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」発売 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年10月29日)

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AnswersNews編集部

 

MSD、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」発売

MSDは10月29日、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス筋注シリンジ」を発売したと発表した。適応は「高齢者または肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌による感染症の予防」。今年8月に承認された。同ワクチンは、日本人成人の市中肺炎の原因となる肺炎球菌血清型の71.9%、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の80.3%をカバー。従来のワクチンに比べてより広く肺炎球菌感染症を予防できると期待される。

 

アッヴィ「スキリージ」、小児の乾癬への適応拡大を申請

アッヴィは10月29日、抗IL-23p19抗体「スキリージ」(一般名・リサンキズマブ)について、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症に対する小児の適応追加を申請したと発表した。申請は、中等症から重症の小児尋常性乾癬患者を対象とした国際共同臨床第3相(P3)試験の結果に基づく。

 

GHIT Fund、結核診断技術やリーシュマニア症ワクチンなどの開発に投資

グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は10月29日、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)、マラリアに対する診断薬やワクチンの製品開発4件に計約17億円を投資すると発表した。投資先は、スイスのストップ結核パートナーシップと富士フイルム、リバプール大熱帯医学校などが行う結核の迅速診断技術の実用化プロジェクト(投資額3.9億円)や、米オハイオ州立大と長崎大が取り組むリーシュマニア症ワクチンの臨床開発(6.8億円)など。結核診断技術のプロジェクトには2016~23年までに計約6億円を投資している。

 

キッズウェルグループのS-Quatre、東京科学大と新規免疫細胞療法の開発へ共同研究契約

キッズウェル・バイオグループのS-Quatre(エスカトル)と東京科学大は10月29日、乳歯由来の歯髄幹細胞「SHED」と制御性T細胞「Treg」を組み合わせた新規免疫細胞療法の実現を目指す共同研究契約を締結したと発表した。共同研究では、S-Quatreが開発した乳歯歯髄幹細胞「SQ-SHED」 と東京科学大の免疫細胞研究に関する知見・技術を組み合わせ、Treg細胞療法を実用化レベルへ発展。自己免疫疾患や臓器移植後の拒絶反応に対する根本治療の確立を目指す。

 

味の素バイオファーマ、高需要ペプチド・タンパク質の大量生産へOlonと提携

味の素バイオファーマは10月28日、イタリアのOlonと大規模原薬製造サービスを提供するための戦略的パートナーシップを結んだと発表した。味の素バイオファーマの微生物由来ペプチド・タンパク質製造プラットフォームとOlonの大規模微生物発酵技術を活用し、GLP-1類似体などの高需要タンパク質・ペプチド生産の効率化・加速を目指す。

 

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