
エーザイ「レケンビ」カナダで条件付き承認
エーザイは10月27日、アルツハイマー病治療薬「レケンビ」(一般名・レカネマブ)について、カナダで条件付き承認を取得したと発表した。適応は「アミロイド病理が確認されたApoEε4が非保有またはヘテロ接合体である成人におけるアルツハイマー病による軽度認知障害または軽度認知症の治療」。承認は臨床的有用性を検証する追加データの提出を条件としており、エーザイは実際の臨床現場で得られた臨床評価データを提出する予定。同薬はこれまでに51の国と地域で承認され、9カ国で申請中。
ヴィアトリス、急性心筋梗塞治療薬のP3試験開始
ヴィアトリス製薬は10月27日、急性心筋梗塞治療薬selatogrel(一般名)について、日本で国際共同臨床第3相(P3)試験の患者登録を始めたと発表した。再発リスクがある患者を対象に、発症を示唆する症状の発現時に自己投与した際の有効性と安全性を評価する。同薬は即効性のある血小板凝集抑制作用を持つP2Y12阻害薬。オートインジェクターで患者が自分で皮下注射でき、早期介入によって症状発現から治療開始までの間、心筋を保護することで早期死亡を回避する薬剤として開発している。
いすゞと富士通など、医薬品物流プラットフォームの実証実験
ロジスティクスナイト・ジャパン(東京都小金井市)、いすゞ自動車、富士通の3社は10月27日、物流網で医薬品を一元管理するプラットフォームの構築に向けた実証実験を11月上旬から始めると発表した。いすゞや富士通が持つシステムを活用し、▽物流網全体での理論在庫値、輸送・保管温度の可視化▽共同輸送▽パレット輸送の導入効果検証――に取り組む。共同輸送では、国内で製造された医薬品を北海道の薬局・病院まで運ぶルートでシミュレーションを行う。
塩野義、シオノギファーマを吸収合併
塩野義製薬は10月27日、生産子会社シオノギファーマを2027年4月1日付で吸収合併すると発表した。他機能との連携を強化し、柔軟かつ強靭な生産・供給体制の構築を目指す。
決算
塩野義製薬(25年4~9月期)
▽売上収益2129億6500万円(前年同期比0.5%減)▽営業利益747億7100万円(1.4%減)▽税引前利益983億8400万円(4.9%増)▽中間利益835億4200万円(0.5%増)――。新型コロナウイルス感染症の流行の落ち着きにより抗ウイルス薬「ゾコーバ」の売り上げが減少し、国内医療用医薬品は前年同期比22.8%の減収。海外やロイヤリティ収入が伸びたものの、国内の減収を補えなかった。米国事業の販売関連費用や鳥居薬品の子会社化に伴う費用により営業利益も前年同期を下回った。26年3月期の業績予想は、▽売上収益5000億円(従来予想比300億円減)▽営業利益1850億円(100億円増)▽税引前利益2320億円(同)▽当期利益1880億円(80億円増)――に修正。国内医療用医薬品の減収により売上収益は従来予想を下回るが、費用削減とその他の収益の増加によって利益予想は引き上げた。




 
				


 
					 
					 
								 
								
 
											 
											 
											 
											 
											


