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科研、HAE予防薬の国内開発・販売権取得/小野薬品と生化学、変形性関節症薬で提携 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年8月7日)

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AnswersNews編集部

 

科研製薬、HAE予防薬の国内開発・販売権取得…米アストリアと契約

科研製薬は8月7日、米アストリア・セラピューティクスと、同社が遺伝性血管性浮腫(HAE)の長期予防を目的に開発中のナベニバルト(一般名)について、国内での開発・商業化に関するライセンス契約を結んだと発表した。科研は日本で独占的に開発・販売する権利を取得し、承認申請と商業化活動を担う。科研は一時金として1600万ドル(約24億円)、発売時と販売マイルストンの達成に応じて最大1600万ドルを支払うほか、売り上げに対するロイヤリティを支払う。アストリアは日本を含む国際共同臨床第3相(P3)試験を行っており、科研はグローバル開発費の一部を負担する。科研は今年4月にも、HAEの急性発作治療薬セベトラルスタットを米カルビスタ・ファーマシューティカルズから導入している。

 

小野薬品と生化学、変形性関節症薬の共同開発・販売提携で正式契約

小野薬品工業と生化学工業は8月7日、生化学が創製した変形性関節症治療薬「Gel-One」の日本での共同開発・販売提携について、正式契約を結んだと発表した。契約により、小野薬品は日本での共同開発と販売の独占的権利を取得。生化学は、開発や販売などの進捗に応じて複数年にわたってマイルストン型のロイヤリティを受け取る。Gel-Oneは架橋ヒアルロン酸を有効成分とする関節注射剤。日本では、膝関節と股関節の変形性関節症を対象としたP3試験などが行われている。両社は今年4月に提携の基本合意を結び、正式契約に向けた協議を進めていた。

 

日本新薬、通期売り上げ予想を下方修正…DMD薬の米国承認見送りで

日本新薬は8月7日、2026年3月期通期の売上収益予想を下方修正したと発表した。修正後の予想は1660億円(従来予想比70億円減)。利益予想は据え置いた。修正は、販売権を持つデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬「CAP-1002」(一般名・deramiocel)の米国承認が見送りとなったため。同薬は米カプリコール・セラピューティクスが開発。同社が昨年12月に申請し、日本新薬は今期中の発売を見込んでいたが、今年7月にカプリコールが米FDAから「提出されたデータでは承認できない」とする審査完了報告通知を受け取った。

 

富士フイルムと堀場製作所、遺伝子導入装置を共同開発

富士フイルムと堀場製作所は8月7日、遺伝子治療薬の生産性を向上させる遺伝子導入装置を共同開発したと発表した。細胞への遺伝子導入効率を高め、従来のPEI試薬を使った方法と比べて100倍の生産性で遺伝子治療薬の製造を可能とする技術を富士フイルムが確立。堀場製作所が装置の設計と生産を担い、2026年以降の発売を目指す。発売後は堀場製作所が自社のネットワークを通じて欧米を中心に販売を行う。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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