
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は8月6日、MSDの肺動脈性肺高血圧症治療薬「エアウィン皮下注用」や同社の抗がん剤「ウェリレグ錠」、ヤンセンファーマの多発性骨髄腫治療薬「タービー皮下注」など新薬8成分10品目の薬価収載を了承した。収載は14日。
ウェリレグ、75%の画期性加算も係数ゼロ
「エアウィン皮下注用」(一般名・ソタテルセプト)はアクチビンシグナル伝達阻害作用を持つ新規の肺動脈性肺高血圧症治療薬。薬価は原価計算方式で算定され、45mg1瓶108万2630円、60mg1瓶144万1677円となった。肺動脈性肺高血圧症に対する約10年半ぶりの新薬であることや、既存治療で効果不十分な患者で効果が認められたことなどが評価され45%の有用性加算Iがついたが、原価の開示度によって加算係数はゼロとなり、価格の上乗せは行われなかった。ピーク時の予測販売金額は544億円で、大型化が見込まれる。
MSDのHIF-2α阻害薬「ウェリレグ錠」(ベルズチファン)も収載される。同薬はフォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍と、がん化学療法後に増悪した根治切除不能または転移性の腎細胞がんの治療薬。フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍の適応で初めて承認されたことなどから75%の画期性加算がついたが、加算係数はゼロとなった。原価計算方式で算定された薬価は40mg1錠2万1916.80円で、ピーク時に404億円の販売を見込む。
「タービー皮下注」(トアルクエタマブ)はCD3とGPRC5Dを標的とする二重特異性抗体。GPRC5Dを標的とする初の二重特異性抗体であることや、BCMA標的のCAR-T細胞療法や二重特異性抗体による前治療歴のある患者で効果が認められたことが評価され、35%の有用性加算Iがついた。薬価は「テクベイリ皮下注」を比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定。3mg1.5mL1瓶14万6284円、40mg1mL1瓶187万9962円となった。ピーク時の販売予測は256億円。
ポンぺ病に対する新規併用療法なども収載
このほか、14日に薬価収載されるのは
▽潰瘍性大腸炎治療薬「ベルスピティ錠」(エトラシモドL-アルギニン)=ファイザー
▽ポンぺ病治療薬「ポムビリティ点滴静注用」(シパグルコシダーゼ アルファ)=アミカス・セラピューティクス
▽同「オプフォルダカプセル」(ミグルスタット)=同
――など。ベルスピティはS1P受容体調節薬で、ピーク時に143億円の販売を予測。ポムビリティは酸性α-グルコシダーゼ製剤、オプフォルダはポムビリティを安定化させる薬剤で、遅発型ポンペ病に併用する。
持田製薬の「リアルダ錠600mg」は小児適応にあわせて開発した新規格。10%の小児加算がついた。
ウェリレグ、エアウィン、タービーの3成分は費用対効果評価の対象となった。

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