キッセイ、米社から甲状腺眼症治療薬を導入/参天、緑内障・高眼圧症薬ネタルスジルメシル酸塩を申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年7月30日)
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AnswersNews編集部

キッセイ、米社から甲状腺眼症治療薬を導入
キッセイ薬品工業は7月30日、米ビリジアン・セラピューティクスと、同社が開発中の甲状腺眼症治療薬「ベリグロタグ」(一般名)と「VRDN-003」(開発コード)に関する技術導入契約を結んだと発表した。キッセイは両剤の日本での独占的開発・販売権を取得する。両剤はいずれも、甲状腺眼症の病態に関与するIGF-1Rに対する抗体。IGF-1Rの働きを抑えることで、自己免疫反応に起因する眼窩組織の炎症を抑制し、活動性/非活動性甲状腺眼症の症状を改善することが期待されている。ベリグロタグは海外で臨床第3相(P3)試験を終了し、米国での申請を準備中。VRDN-003は海外でP3試験が行われている。
参天、緑内障・高眼圧症薬ネタルスジルメシル酸塩を申請
参天製薬は7月30日、緑内障・高眼圧症治療薬ネタルスジルメシル酸塩(開発コード・STN1013900)を申請したと発表した。Rhoキナーゼ(ROCK)とノルエピネフリン・トランスポーターを阻害することで、線維柱帯からの房水流出を促進するとともに、房水産生を抑制し、上強膜静脈圧を低下させる。国内で行ったP3試験では、ラタノプロスト点眼液との併用で眼圧下降作用の相加効果が検証されたほか、単剤でリパスジル点眼液に対する優越性が検証された。
TOPPAN MDアンダーソンがんセンターと提携、がん治療の有効性評価技術開発
TOPPANホールディングス(HD)は7月30日、米MDアンダーソンがんセンターと、がん治療の有効性をオルガノイドで評価する技術の共同開発で戦略的提携を結んだと発表した。TOPPANHDの3D細胞培養技術を活用し、患者由来のオルガノイドを使ってがん治療の有効性を評価する手法の臨床応用を目指す。米国病理医協会(CAP)と臨床検査室改善修正法(CLIA)の認証取得に向け、評価結果が実際の臨床結果とどのように一致するかを評価するための観察臨床研究を実施。TOPPANHDは5年間で1000万ドルの資金を提供する。
大塚HD、デジタル人材育成のアカデミー開設
大塚HDは7月30日、デジタル人材を育成する「大塚デジタルアカデミー」を開設したと発表した。デジタル化推進の中核となるリーダーを育成するとともに、全社員のデジタルリテラシーの底上げを目指す。業務実装への支援に加え、フォローアップ研修を行い、学びを実践につなげる。
リリー「トルリシティ」高用量製剤を発売
日本イーライリリーは7月30日、GLP-1受容体作動薬「トルリシティ皮下注」(一般名・デュラグルチド)の高用量製剤となる1.5mg製剤を発売したと発表した。2015年に発売した0.75mg製剤では十分な血糖管理ができない患者向けに開発。臨床試験では0.75mg製剤に比べて統計学的に有意なHbA1c低下効果を示した。薬価は1キット5498円。
ノボ「ソグルーヤ」適応拡大を申請
ノボノルディスクファーマは7月30日、長時間作用型ヒト成長ホルモンアナログ製剤「ソグルーヤ皮下注」(ソマプシタン)について、「骨端線閉鎖を伴わないSGA性低身長症およびヌーナン症候群での低身長」への適応拡大を申請したと発表した。申請は、計306人を対象に行った計3本のP2、P3試験の結果に基づく。SGA性低身長症とヌーナン症候群低身長の治療は多くが毎日の注射を必要とするhGH製剤で、週1回投与のソグルーヤが承認されれば治療負担の軽減とアドヒアランスの向上が期待できる。
アストラゼネカ、日本循環器協会と連携協定
アストラゼネカは7月30日、日本循環器協会と循環器病対策で包括連携協定を結んだと発表した。両者の知見やネットワークを活かし、予防や治療に関する啓発や対策を効果的に進めるためのエビデンス創出に取り組む。




 
				


 
					 
					 
								
 
											 
											 
											 
											 
											



