
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は5月14日、BeiGene Japanのがん免疫療法薬「テビムブラ点滴静注」やブリストル・マイヤーズスクイブの閉塞性肥大型心筋症治療薬「カムザイオスカプセル」など新薬10成分18品目の薬価収載を了承した。収載は21日付。
テビムブラ、ピーク時406億円の販売予測
テビムブラ点滴静注(一般名・チスレリズマブ)は抗PD-1抗体。根治切除不能な進行・再発食道がんの適応で今年3月に承認を取得した。薬価は、同じ抗PD-1抗体の「キイトルーダ」を比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定され、100mg10mL1瓶21万4498円となった。ピーク時に年間投与患者数5.4千人、販売額406億円を見込む。
カムザイオスカプセル(マバカムテン)は、心筋ミオシン阻害作用を持つ新規作用機序の医薬品。薬価は原価計算方式で算定され、45%の有用性加算Iと10%の市場性加算Iがついたが、原価の開示度によって加算係数0となり、価格への上乗せは行われなかった。ピーク時の販売予測は219億円。
ジェンマブの抗がん剤「テブダック点滴静注用」(チソツマブ ベドチン)には40%、日本セルヴィエの同「ティブソボ錠」(イボシデニブ)には35%の有用性加算Iがつき、いずれも加算係数1で薬価が引き上げられた。テブダックは、がん化学療法後に増悪した進行・再発子宮頸がんを対象に承認された抗体薬物複合体(ADC)で、ピーク時に35億円の販売を見込む。ティブソボはIDH1阻害作用を持つ新規作用機序の医薬品。ピーク時に26億円の販売を予測している。
武田の「リブマーリ」なども収載
武田薬品工業のアラジール症候群・進行性家族性肝内胆汁うっ滞症における胆汁うっ滞に伴うそう痒治療薬「リブマーリ内用液」(マラリキシバット塩化物)は、有用性加算II(10%)と市場性加算I(15%)を取得したが、加算係数0で価格への上乗せは行われなかった。薬価は原価計算方式で算定され、外国平均価格調整による引き上げが行われた結果、1%30mL1瓶388万8640.70円となった。ピーク時の販売予測は73億円。
このほか、21日付で薬価収載されるのは
▽トランスサイレチン型心アミロイドーシス治療薬「ビヨントラ錠」(アコラミジス塩酸塩)=アレクシオンファーマ
▽非小細胞肺がん治療薬「ラズクルーズ錠」(ラゼルチニブメシル酸塩水和物)=ヤンセンファーマ
▽潰瘍性大腸炎治療薬「トレムフィア点滴静注/同皮下注」(グセルクマブ)=同
▽無または低ガンマグロブリン血症治療薬「ハイキュービア10%皮下注セット」(pH4処理酸性人免疫グロブリン/ボルヒアルロニダーゼ アルファ)=武田薬品
――など。ビヨントラはピーク時に142億円、ラズクルーズは130億円、トレムフィア皮下注は217億円の販売を見込む。
MSDの抗サイトメガロウイルス薬「プレバイミス」(レテルモビル)には、小児にも投与可能な顆粒剤が収載。20%の小児加算がついた。

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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